戯言|北条時宗より安達泰盛か?

徒然草2.0

安達泰盛(あだちやすたか)という人がいるらしい。

いかにも日本史にでできそうな名前だが、日本史に聞いたことがない人もいるのではないだろうか。私もよく知らなかった。

元寇に対峙した北条時宗や、実際に軍を率いた竹崎季長の名は、歴史の教科書で目にする。北条時宗に至っては、日本を守った人物として思想界とりわけ日本思想をリスペクトする人からすると英雄的な人物であり続けるのだろうが⋯歴史の研究者からすると影が薄いらしい。

さらにその薄いのがナンバー2の安達泰盛という人物らしいが、元寇の前と後で北条時宗をフォローした人物としては重要な人であるらしい。『北条時宗と安達泰盛』(村井草介)という書籍にてそのことを知った。

元寇後に十分な報奨を貰えず鎌倉まで直談判に行った御家人の竹崎季長と安達泰盛の言葉のやり取りなども正確に残っているそうで、これがなかなか面白い。最終的に竹崎季長の功績は評価されて地頭職に就くことができたそうで、よかったね。

病弱な北条時宗は1284年に死去、その翌年1285年に全国規模で安達氏一派が500名近く処分された霜月騒動が起こる。騒動と言うとちょっと世間を騒がせたくらいのニュアンスな気がするが、北条得宗家と側近らが政治再編を敢行して失脚というか死亡するので、これまた実績がめだたない。

長生きすれば自分の功績をブロードキャストできたのにもったいない。というわけで、どうあがいても今までもこれからも目立たない安達氏なのだが、もう少し目を向けてあげてもいいんじゃない?とふと思った。

徒然草2.0
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