戯言|認知戦の時代

徒然草2.0

認知神経科学によると、相手の心を操る最高の方法は「自分で選んでいる」と思い込ませることだ。この道はめいめいで選んだ道だから「自己責任だよ」と、あらかじめ流行りの歌で洗脳しておけば、自滅しても他人を責めない人が生産されて、社会にとってとても都合がいい。

……そのエビデンスは、よく分からない人のブログ記事であるというから、誰もが知る大手ニュースサイトのURLを貼り付けて送ろう……もちろん、特定の思想を持った集団の資本が入っているメディアが、完全に中立だということがあるはずもないのだが。さあさあ、この記事は大手メディアにあった内容だから、陰謀論なんて言わせないぞ!とSNSに大手を振って投稿しよう!

お医者さんが言うことは絶対だという人がいれば、どこかのクリニックの院長が書いたブログを引用すればよい。もちろん、記事内容の真偽は不明だし、学術的に「???」のつく記事など、いくらでも存在している。医者が個人の見解として、自分でよかれと思って書いているだけなら、どこかの40代無職引きこもりという、誰もが信用しない立場の人の投稿と、どれだけの差がそこにあるのだろうか。医者もニートもプーチンもホリエモンも、彼らが生き急ぐ動機は、死への恐怖という共通で原始的な観念なのかもしれない。あとは自己顕示欲を満たし小銭稼ぎをして自分のちょっとした正義感が満たされれば少しの嘘は無視できるノイズに過ぎない。

大学の研究者が恣意的に結果を出していないというエビデンスはあるのだろうか。科学者にも多くのバイアスがあるかもしれないし、宗教心を持っていても、職務上の研究とは何ら競合しないということになっている。

…なんだかんだ言ったが、アカデミズムの成果を理解できないものは愚かであり、アカデミズムを理解できるものは騙される可能性があると言いたいだけだ。数字が分からないのは愚かだが、数学が分かるものは数字に騙される。と言ってもいい。

すべての為政者は、あの問題やこの問題について、国民に無関心でいてもらいたいと願っている。ロシアのKGBはイワン大帝のオプリーチニキを起源に持ち、情報をコントロールする組織の起源は三国志の時代にも遡れる……とか、今日のインターネットでは、ユーラシア大陸の工作員がはびこっていると指摘しないと、ここ西側諸国ではサイバー攻撃の専門家とは言われないのではないか。

…暗黙の了解とは、隠したい性質のあることだ。声にならない声が、私が聞きもらしてはいけない悲鳴なのかもしれないと思って、今日も狭い部屋で壁にコップを当て、聞き耳を立てている。

「すべては冗談じゃないか、怒らないでよ」とでも言えば、君は自分の発言がもつ罪がすべて無くなるとでも思っているのか?

知らぬ間に鍋の底で茹でカエルになるくらいなら、世間から変態と言われても構わない。

…つーか、まあさほどたいして他人にとっての人物評が大きく変わるとも思えないが。

徒然草2.0
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