ネタバレあり。
ヤクザのお嬢さんのボディーガードになった女性主人公の物語。
以前に大谷晶の小説やエッセイを読んだとき、「またレズビアンをテーマにした話かな?」と思ったのですが、今回も当たらずとも遠からず、という印象でした。
「何者でもない人が、何者でもないまま生きていく」――これがこの作家の一貫したテーマなのね。
一方、男性はだいたいどこかしらアタオカ変態野郎として描かれている。
若頭補佐の柳だけは唯一いい人にして中和しているが、日本男児はオールクズ(苦笑)
⋯文章はとても読みやすく、小説があまり得意でない自分でも、3時間ほどで一気に読めました。ストーリーもシンプルで、そのまま映像化できそうな構成。
いわゆる叙述トリック的な要素もありましたが、正直なところ、そこまでそれが必要だったのか?は少し疑問に感じました。
国際的に評価された作品とのことで期待していましたが、その点ではやや肩透かし。
「2回読んでしまった」という感想を見かけましたが、自分としては1回で十分かな、という印象です。
総合的には、可もなく不可もなくって感じ。
この作家の他の作品が好きな人なら、読んでみてもいいかもしれません。

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