鬼畜島は人間とは何かを考えさせるグロ漫画である

徒然草2.0

無料漫画アプリで鬼畜島という漫画を読んでいる。

はじめは大学のサークル連中が旅行で孤島に訪れたら、豚の皮を被ったやつに猟奇的に殺されていくという、いわゆるジェイソン形式のシナリオだと思っていたのだが・・・そういう漫画ではなかった

人間VS鬼畜というシナリオではあるが、あらゆる登場人物の人間側や鬼畜側が入れ替わって、何が悪で何が善かはどうでもよくなってくるところに、コミックの読者(私)が載せられていく感じがとてもよかった。

この手の読者自身がただの傍観者ではいられなくなる話はいくらでもあるが、こういうグロ漫画の類でそれをきちんとやってのけるところが秀逸である。読み進めていくうちに二転、三転される仕掛けがある。人間側の鬼畜性が露呈したり、鬼畜側の立場に家族的な人間味が感じられたり、これは「どういう趣旨で描かれている話か?」という疑問に背中を押されて読まされる。

そうしているうちに、はじめに猟奇殺人を行っている家族よりも、ずっと本土で生きている人間や村人のほうがずっと鬼畜なのだということも明らかにされていく。その過程で「鬼畜であるモノと鬼畜でないモノの差はどこにあるのだろうか?」という疑問がなんども「考えさせられる」要素があるグロ漫画である。人の頭が吹き飛ぶグロテスクな場面はあくまで描写であって、内容の趣旨ではないのでおまけ要素だと私は思っている。キャラクター性も趣があって、とても面白い。

表紙や一部だけを見て食わず嫌いせずに読んでみてほしい作品です。

徒然草2.0
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