【戯言】すべてにおいて「人がAIに負けている前提の社会」

徒然草2.0

これって羽生善治が見つけられなかった手をAIが見つけてしまったってことになるんですね「羽生九段「勝率94%」で投了のワケ 将棋AIの功罪|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト」まあ、これは豊島将之竜王と羽生善治九段が終盤に激戦していた「凄み」にもはやフォーカスすべきことなのでしょう(汗)どうしてもAIの凄さのほうに目が行ってしまいますが…

私達は既に「人がAIに負けている前提の社会」を生きているんですね。

将棋でオススメの本にも書いてありましたが一昔前の定跡の本では当たり前とされていたものが、指し手がAIによって新たな手が見つけられてしまっていて…AIありとAIなしで学んだ時とはだいぶ違うらしいですね。将棋は日進月歩だったかもしれないが、AIが介入したことでプロ対局もそうだけど、学習も同様にAIなしでは成り立たない状態なんですね。AI/コンピュータが不要な学習は成立しないということは、コンピュータをフル活用してきた世代が当たり前に勝つ世界になっていく気がしますし、そもそも論として能力は常に「AI>人」になってしまったということですね。

私が生きている間にすべての手筋が証明される気もしているんですが…でも、チェスやオセロの手筋がまだすべて明らかになっていないということは将棋や囲碁の神秘(完全情報ゲームとしての全手筋=必ず勝つ方法)が解明されるのは、まだまだ先なのかもしれません。将棋はともかく囲碁は版を広げるだけで計算量が一気に増大するので量子コンピュータとかが実用されないといけない気もします。どうなるんだろ。想像もできない。面白いですね。「先手が勝利する定跡」みたなものが発明されてしまったら、プロ将棋は終わってしまうでしょう。個人と個人で遊ぶゲームとしては残るでしょうが、思考力というより記憶力の勝負になってしまう気がします。

…そうしたらどうするんですかね。どうもしないか。将棋連盟の商売は儲からなくなるような。AIの計算をさらに複雑にするルールとかが考えられるんでしょうか。結局は、その勝負が見たいか?人がプロ棋士に憧れるか?というところにかかってくるのだとは思いますが、その部分が失われてしまうと思います。

知識はAIに所詮勝てないとなると人間は考えることを辞めてしまうのでしょうか。現在の哲学も、論理の整合性を確かめるものに変わってしまいましたが、それこそ自然言語を解析するAIが人よりも正確に行ってしまうでしょうし、知識欲はすべてAIに昇華される(悪く言えば持っていかれる)気がします。汎用AIが生まれるまでのつなぎとして、やはりAIに携わっているほうがとりあえずいいのかも…。

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