さわやかな甘さと酸味 果汁40%のはっさくを飲んだ感想について

さわやかな甘さと酸味 果汁40%のはっさく

さわやかな甘さと酸味 果汁40%のはっさく

初めに一口飲んで思ったのはこのジュースは「ぜんぜん甘くない」ということ。それから「苦くて、酸っぱい」と思った。もちろん褒めているのではないが、貶している気もない。はっさくはもともと苦味や酸っぱみがある果実。それが当たり前だろう。ただ、なんだか懐かしい味だったといいたい。

昔のみかんジュースは酸っぱかったり苦かったりしたと思うのだが、最近のサンキストやドールのジュースや、あとはポンジュースやQuu(クー)やなっちゃんやバヤリースのオレンジやグレープフルーツを初めとする柑橘系のジュースに舌が慣れされたのだろうか、逆に自然な味に違和感を覚えるようになった。

でも、これが本来のみかんジュースではないだろうか。子供の頃に住んでいた家には夏みかんの木があって、それがあまりに酸っぱいのでジューサーで絞り汁を飲んでいたが、その味を思い出した。今のみかんは逆に甘すぎて何か刺激が足りないというか感慨深いものがない。ただ、飲みやすいオレンジジュースなだけ。

「さわやかな甘さと酸味 果汁40%のはっさく」は、私に昔のことを思い出させてくれる味がした。思い出すだけで喉の奥からつばが出てくる感じわかるだろうか。

たしか、その自家製の酸っぱいジュースを飲んだ祖母(たしか家にきた祖母だったと思われるが、年配の女性だったかもしれない)が懐かしい味だと言って飲んでいたのを覚えている。幼かった私ははっきり覚えていない。ただ気がつけば自分も「懐かしい味」だと思うようになっていた。遠い昔に忘れていた味だった。

最近は駅の自販機に国産果物のジュースが売られていて、けっこう惹かれるものがあるのだが、なんの気無しにこのはっさくジュースを買って正解だった。たぶん、もう飲むことがなくて、はっさくや夏みかんのジュースを飲む機会も、そうそうないのかもしれないが、また同じような味の酸っぱくて、苦いジュースを飲んだら「懐かしい味」を思い出すかもしれない。

母がその祖母が亡くなる前に会いに行った時、痴呆なのかアルツハイマーかなんかで母のことが誰なのか分からなかったそうだが、酸っぱい夏みかんを飲ませればなにか記憶が蘇ったのかもしれない。

徒然草2.0
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