【読書】『おひとりさまの逆襲「物わかりのよい老人」になんかならない』を読んだ感想。

徒然草2.0

なぜこのような本を手にとったのか?あまりおぼえていない。

たぶん動機は単純で、社会学者の大家・上野千鶴子の最新書籍を読んでみたかったというだけ。

書籍の内容についてはまるで興味が無かった。

…だって介護ですよ。親の介護とか仮にいきなり直面しても成り行き任せだろうし、自分のこととなったら最悪「野たれ死ぬ」ことができればそれでいい。介護に関わって色々な意見を持っている人や不満の声は聞くけれど、自分事としてまだ実感が無いのはしょうが無い部分もあるだろうって感じだ。でも、書籍を読むとを数字をもってリアルに迫ってくる内容になっている。

例えば、先にも言った通り私の死に方の理想は「野垂れ死に」がいい(行き倒れ、海の中、山小屋、なりゆき、なるようにしかならない、どうでもいい)などと考えている困ったおじさんたちのアンケート回答を読んだ上野千鶴子と小島美里が、ぼろくそに”死に対するリアリティがない“と批判する。

いや、ハードボイルドな死に方って男のロマンなんですけどね(汗)団塊世代のデータをもとにしているそうだから、私は知らず知らず団塊世代的なおじさんの考えを持ってしまっているのかもしれません。

なにかのテレビ番組で沖縄の孤島に住んでいるおじいさんの映像があった。海と老人。なんだか、カッコいい最期じゃないですか!でも、これがダメなのだだという。地域住民とも関わらず、要介護になったら医療封建と介護保険を使用する。死ぬときは家族に連絡をとってくれるなと念を押す。彼らの生き方、私はいい死に方だと思うんだけど、彼女たちは”くだらない妄想“だと喝破する。

死ぬときくらい好きにさせてほしいけど、社会的大迷惑だというのはまあ分からないでもないですが。

理想の死に方は「ピンピンコロリ」とか言う話、よく考えればワーストシナリオを考えていないわけで、確かにバカまるだし発言。ってことを、どストレートに知らしめてくれたりするので、老後のリアルを知りたいすべての人に大変おすすめです。

今は2023年、2050年まで労働人口が急激に減り逆に老人の割合は増え続ける。その前に団塊世代という世代人口が多い人達が要介護状態になっていく。シングルだろうがファミリーだろうが、過酷な老人社会を私達は生きていかねばならないし、その先に待ち受ける介護なんかも考えておかないといけない。

なるようにしかならないにしても、分かりきった現実は先に見ておいて最善の選択をしたいものだ。とはいえ、何を言う手も老後に一番役立つのは”お金”だそうで団塊世代はお金を持っているのでハッキリ言って困らないだろう。

彼らよりも困るのはずっと後の世代だという事実に、しっかり目を向けていきたい。端的に言えば今よりも酷くなることが確定している未来に、社会は私達に何を迫るのだろうか。。

徒然草2.0
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