やはり、カントさんの哲学を理解するには、薄っぺらい哲学書(西洋哲学史入門)から、ロックやバークリーやヒュームを経て純粋理性批判を読むに至るよりも、まずは、ライプニッツの説をさらに整理していたライプニッツ=ウォルフ学派を学んだ若かりしカントさんの立場になって、同じ視点で考えるほうが理解しやすいのではないか?
…別にそういったことを主張していたわけではないが、石川文康という人の純粋理性批判入門から入り直して学んでいるのは、結果的に正解だった気がする。ちょっとこれ違うんじゃね?と思うところもあるが、概ね合っている。(第一のアンチノミーは、テーゼもアンチテーゼも偽と書いてあったが、世界(宇宙)や時間や空間の定義が曖昧なため、命題ではないゆえに、真偽不明でないか)
ちなみに純粋理性批判が出版された時にカントは57歳だった。
ちなみに石川文康という人はカントが好きすぎて(?)髪型をカントにしてしまったらしい。
それはともかく、独断論のまどろみから目が冷めたカントということだが、この独断論というのは当時のカントさんの思考が独断論だったということだが、言い換えれば理性主義的思考(合理主義的思考)ではなかったのか。「独断論のまどろみ」についての話は、プロレゴメナに書かれているので、いつか読んで確かめてみたい。
ヴォルフ学派カント
西洋哲学史は特に成果を出さなかった哲学者に厳しい。『世界十五大哲学』のカントさんの章ではヴォルフは(ライプニッツ哲学のことだと思うが)卑俗化した人だ、というようなトーンで確か書かれていた。ひどくね?
事実、カントさんの若かりし頃は哲学というものが重要視はされなかったようだけど、ヴォルフの哲学が無価値だという意味ではなく、カントさんの分かりにくい哲学に補助線を引くために(理解を深めるために)は必要な文献なのではないだろうか。
西洋哲学史をいくつか読んでいれば哲学がわかると思っていたこともあったが(時間がない時は致し方なくそれで済ませて分かったきになって自己満足しているが)原著と周辺の書籍と真っ当な解説がないと、とてもじゃないと分からないということがよくわかる。
カント-ラプラス星雲説
ラプラスと言われたら私より若い世代は水ポケモンが思い浮かぶに違いない。そうじゃない人はラプラスの魔ではないだろうか。ラプラスとカントという複合ワードで検索したらカントー地方ラプラスとポケモンのおもちゃがひっかかった。…そうきたか。
それはさておき、カントラプラス説とはカントが唱えてラプラスが証明した仮説のこと。太陽系の起源は、高音のガス状星雲が冷却して惑星になり、その中心が太陽になった。
このような仮説を立てるカントは自然科学についても研究をしていた。
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