戯言。張譲。孔明。遼東半島。太平天国。サラディン。

徒然草2.0

ふと歴史について思い巡らしただけの、とりとめのないメモ書きです。

宦官・張譲(ちょうじょう)…いちもつがなくても欲は無くならないばかりか…強くなる?

蒼天航路に出てくる悪役の十常侍(じゅうじょうじ)の張譲(ちょうじょう)という人物について調べている。蒼天航路には劉備や孫権や董卓などがとりあえず目立つが、序盤からずーっと張譲が曹操にとっての強大な敵(ライバル)だ。呂布や袁紹や袁術は目立たない。公孫瓚とか皇甫嵩とか朱然も好きだけど目立たない。宦官制度を利用して政界に入り、権力に取り入るという宦官の精神性とは一体いかなるものなのかな。ということが気になっている。

曹操孟徳も宦官の孫。宦官というと悲劇の人のように描かれるが、実際はかなり権力闘争に関わっている。宦官の視点で物事を見ると色々なことが見えてくる。宦官ではないが、史記を書いた司馬遷も友人の李陵(りりょく)を庇ったことで刑罰としていちもつを斬られた。宦官のように自ら政界に入るためにいちもつを斬るものもいれば、刑罰としていちもつを斬られる者もいる。受動的か能動的かの違いはあるが、一体どんな気持ちなの?。なお20世紀までこの宦官制度は残ったという。

人の尊厳として必要ないちもつ(?)を削り取ることに、私が思うに2つの大きな意味がある気がする。削り取る側の論理と削り取られる側の論理の差に過ぎないが。1つは、いちもつを削り取る側・権力の側からは性エネルギーを使って権力を得ようとしないということ。でもこれは建前。性器がなくても人間的な魅力というものは無くならない。また、性欲が無くなるものでもない(漫画の話)。2つは、いちもつを失う側からすれば、ある種の禁欲的措置。司馬遷が歴史書『史記』を書いたように人間の持つエネルギーをその人が打ち込むべき事業に傾けられる(かもしれない)。

また宦官は男性ホルモンの源泉(である睾丸)が無いので、結果的に普通の男性よりも長生きすることができるらしい(確かなソースがあるのかはな謎)。もしかしたら(男性ホルモンの過剰が原因の)ハゲ(AGA → AGAクリニックのリンクはこちらです。)も治るかもしれない。どうせ使用する機会がないのならば削ってしまうのも1つの手なのかもしれないと私は想像することがある。そう言えばグレー型エイリアンも股間がない。知能を向上させるために性器を取り除いた結果ではないかと宇宙人研究家の権威(?)が言っていた気がする。

1つよくある誤解としては、いちもつを無くすと、その個体がへたり弱って死ぬに至るという迷信。そんなことがあれば宦官制度というものは成立しない。動物の去勢も同様だ。去勢すると一時的に体が肥えるくらい。去勢したことで元気になる犬猫もいる。

余談だけど…人生の目的をはっきりさせるために体から何かを取り除くということに興味がある。そういえば最近私は親知らずを抜いた。歯がなくなるということは微々たる影響だが歯へ行く血液が減るわけで、肉体的には物理的に何らかの意味はありそうだ。

孔明だけはあざな(あだな)で呼ばれるのは何で?

そう言えば日本人は、諸葛亮を孔明と呼ぶ。理由は不明だが、おそらく最初に誰かが定着させたからだろう。だが、孔明はあだ名(あざな?)(ニックネーム)であるから、諸葛亮と呼ぶが普通である。実際に三国志の本を呼んでいると、諸葛亮と表記している人もいる。

劉備を玄徳や関羽を雲長と呼ばぬのと同様に、孔明は諸葛亮と言うべきがなぜか孔明で定着している。でも「パリピ諸葛亮」だったらイケてない、やぼったい。そういえば実写化されたパリピ孔明のAmazonPrimeVideoの評価は星2つ。アニメが面白かっただけに残念。

まあ、諸葛亮と呼び直す必要もないと思うが、であればあえてすべての人をニックネームで呼ぶというのはありかもしれない。織田信長は三郎、明智光秀は十兵衛、徳川家康は次郎三郎。と読んだら通(つう)かもしれない。

まあ、三国志マニアにも戦国時代マニアにも、下の名前だけ完璧に覚えている人がたまにいるんだけど。実際に真田幸村と呼ぶ人はおらず信繁だし。戦国バサラでも武田信玄に信繁って呼ばれていたっけ?覚えていないというか真面目に見てない(苦笑)。戦国武将の下の名リストをつくったら何かの役に立つかもしれない。

遼東半島ってどこ?→朝鮮半島の北西(左上)

遼東半島の西が渤海。南が航海。旅順や大連などの都市が有名。

…アラビア半島ってどこにあるか知っている?ってことを以前調べていたが、遼東半島がどこにあるかも知らなかった。

遼東半島は朝鮮半島の北西のでっぱったやつ。

日清戦争に勝利した日本が割譲して手に入れたが、三国干渉により返還することになった。だから、日本人ならば名前だけは聞いたことがあるはず。日清戦争も日本側の視点ではなく、清の国益を守ろうとした人々の視点で考えると、色々なものが見えてきて面白い気がする。(以前そんなことをやった気がするがすっかり忘れた)というより日本人は日本側の視点でしか語らない人が多いから、あえて逆の視点で語れることに価値がある。歴史が立体的に見える契機になる。

また、当時の清朝には太平天国というキリスト教の影響を受けた反帝国主義的な集団がいた。太平天国の乱という言葉が有名で、聞いたことぐらいあるがそれがかなり凄まじい規模の死者を出した(14年で2000万人)。

その辺も踏まえて見ると有意義な気がする。

サラディン。あと、ハマスとイスラエル

Twitter(X)を見ていると悲惨な映像が流れてくる。誰にとって得する情報なのかわからないが、私はあえてあれこれ言わないようにしている。なにがしか言ってもいいが、さほど意味はない気がする。日本列島はなんだかなんだ言って日本でありつづけているので、国が亡くなったり作られたりする地域のことに言及する資格がそもそもない。

イギリスの二枚舌外交でイスラエルが建国されたことがパレスチナの悲劇だったと日本人は口を揃えて言う(キリスト教の人はイスラエルを支持する)のだけど、もともとユダヤの国もあったりなかったりする。そのあたりに言及するならば中東の歴史たとえば十字軍とはなんぞや?ということについて知っていないと、まったくもってフェアな見解を示せないのではないだろうか。(というかフェアな見解なんてない)と思っている。とったりとられたりの国盗り物語に部外者があれこれ言ってもはじまらない。

イスラムの英雄サラディンの視点でイスラエル王国を滅ぼしたヒッティーンの戦いは読み物として爽快。イスラエルの王レイモンド三世を野戦へ誘い込み、絵に書いた餅のごとく計画的に殲滅した戦い。

そういえばエジプトにも宦官がいた。日本は律令国家などの仕組みを飛鳥時代あたりに輸入したが宦官制度は無益だと思ったのか取り入れなかった。ある意味そのへんの取捨選択ができたのはなぜなのか。現代の価値観からすれば、宦官制度をとりいれない判断を褒めたくなる。だって痛いので。。

目的のためにいちもつを斬るのはありと言ったり、やっぱり痛いのは嫌だといったり、われながら二枚舌だな。舌が2枚あっても1枚斬るのも嫌です。痛い。

徒然草2.0
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