戯言。使い捨てのドレス、使い捨てのニンゲン

徒然草2.0

アニキに銭をもらったんで、SHIINで西新宿のカノジョにドレスを買った。

はじめは、ちょっと人を脅す仕事だと聞いていた。

途中から穴を2つ掘る仕事になって、腰痛持ちだから大変だった。

来月は1つ掘るだけでいいってさ、それなのに今回の2倍銭くれるって。

ようわからんが、ぼろい商売してんだな。

今日は俺のおごり。

もちろん、この話は誰にも言うなといわれているから誰にも言うなよ(笑)

そうそう、俺、夏に結婚するんだ。

51の俺が40過ぎのお前に言っても説得力ないが、おまえもいい人はやく見つけろよ。

俺に兄貴面をするそのおっさんと立ち飲みで出会ったのも、これで最後だった。ということになるのだろう。

…別にこれが最後になったからといって、なにか感慨深くなることもないだろう。正直そんなにこの人は好きじゃないし、たぶん相手だって俺のことがそんなに好きじゃない。たぶんこの人がアニキと言っている人もこの人のことを子分と思っているか大変あやしい。いずれにせよ…きっともう会うこともないし、記憶から消えていくのだと思えたら、なんだか胸がすぅーっとした。

仮にこのおっさんにまた出会ったとしたら「もう会えないかと思いました」と笑い話にしてやればいい。ただ死ぬべくして人は死ぬわけだ。そこをどうこうしてやろうなんていうのは、偽善者のやることだ。この世には生きねばならない人と生きなくていい人の二種類があると考えたほうが自然じゃないだろうか。

死ぬってことは、基本的に誰かに忘れ去られることにほかならない。忘れたら、胸がすく思いがすることは生きていると山ほどある。

(おわり)

徒然草2.0
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