林真理子の任意後見人という話を読んだ。まったく読まないタイプの小説家だけど。逆に私が林真理子が好きだと言っていたら奇妙だと思うが。
なんとなく以前に「野心のすすめ」を読んだが、自慢ばかりで何の約にも立たなかった気がする。
だけど当たり前だが、林真理子の小説そのものは読んでみたら普通に読める。
ただこの人の場合、内容がキャリア持ちの女性から見た心理描写になるので、それ以外の人々の描写が自分の立ち位置からするとガラクタレベル。嫌な感じがしてしまう。それが自分が遠ざかってしまう要因の1つなんだろう。
(小説の内容に深くは立ち入らないが)この話で私自身の立場にもっとも近いのは、70で亡くなった性生活を捨てられないBBAさんの遺産を掠め取ろうという思惑で籍をいれた50のデニム男。50の男がデニムを履いているというだけで、ダメンズさが表されていることに驚いた(笑)あ、俺はふつーにデニムを履いていると思うわ。軽くもうdisられている。
老人の金と性に踏み込んだ小話で、この量の文なら短い時間で読めていいなと思った。
成年後見人ってお金の管理だけで月3万くらいもらえるそうで、ある程度は若くないとできないだろうけど仕事として暇がああるひとにはよさそうだなと思ってしまった次第です。
ただ見知らぬ知人に管理をお願いするなんてことはあるのかな。そうとう仲良くないと頼まれないような。
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