別に好き好んで見ているわけじゃないが、銃撃戦、小銃でばかすか撃ち合っていて被弾する。即死したらそれまで。手足など致命傷にならない可能性がある部分なら、止血すれば助かるかもしれない。でも内蔵やら動脈に深手を負ったら意識があっても時間の問題で出血多量死するんだろう。ロケット砲や手榴弾で体の一部またはすべてが吹き飛ばされる。現代の戦争で歩兵が死ぬってというのはそういうことか、助からないと分かり自分で命を断つまでもなく死ぬものだと思っていたのだが、最近はどうも事情が違うらしい。
ドローンで攻撃を受けて死ぬ。即死ぬならまだいいが、死ねずに自分で手榴弾のピンを抜くなり、銃で脳天を撃ち抜いて死ぬ。
ショート動画に切り詰められているとはいえ、死のうと決めて死ぬまでの所作がものすごくスピーディで驚く。死のうか死ぬまいか悩んでいる素振りゼロ。銃口を口に加えて悩むとか神に祈るとかそんな暇もない。そんなような動画ばかり見ているからだと言われるかもしれないが、どれもこれも似たように見えてくる。
共通の映像。双方の国に似たような動画があるので別にプロパガンダというものでもないのだろう。ドローンは戦局を覆すほどの力は無いらしいからドローンによって殺される人の数はそう多くはないのかもしれないが、ウクライナ軍だけでも1ヶ月に1万機のドローンが消費されているという。
戦場での自決…明日死なねばならないと思って翌日に死ぬとは意味が違う気がする。数十秒前までピンピンしていたのに、ドローンが放った榴弾を喰らって致命傷を負った…外から見ただけではどこにダメージがあるのか分からない。血もほとんど見られない。それなのに死を決断して死んでいく。死ぬってこんな簡単なものなの?という強さや悲しさよりも先に死が来る…見ている方は逆に不思議に思えてくる。生と死を不思議で特別なものだと思っていた私の価値観がさらっと壊れる。
私たちはみんな明日生き抜いていくことを悩んでいる、って言ったら少し大げさすぎるかもしれないが、まあそうして多かれ少なかれ色んな悩みとか不満とか苦痛とかを感じなながら私たちは生きている。針が振り切れて死に至る人もいるが。一方で戦場で同じように生きている人が…次の瞬間に手榴弾のピン引き縫いてサクっと死ねますか?数十秒から数分で決めないといけない。1時間も10分も時間はない。1時間あれば遺書書いたり感謝の言葉を誰かに述べたりハードディスク壊したりできるがそんな猶予もない。SNSにいきた証を投稿するとか、この世になにか未練もないのか。
激しい苦痛から逃れるために弾丸を装填して頭バキュン?がプライオリティ高くなるの?ちょっと違う気がしている。ロシア正教の信仰なの、洗脳されているの、謎だけど、そんなに命を差し出すの惜しくないの?解せません。小さい傷なら手榴弾のピンを抜くのではなく、モルヒネ打って陣地へ生還する選択もないの。生還することは不名誉なことなのか?死ぬことが前提で戦場に行っているのか?謎すぎる。
…余談。昔の戦争は、命をかける価値があったのかもしれないと思うところもある。でも、今の戦争は誰かのビジネスに過ぎない。ボロ雑巾にされるくらいなら、そうされないことを選択したほうがいいに決まっている。本人の意志で行くならいいと言えなくもないが。でも、戦場へ行くのはまだ人生が終わっていない若者たちで、ウクライナ軍は兵が足りず老人も駆り出されている(60歳まで動員される)。
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