戯言。イギリス国教会はなぜプロテスタントなのか。

徒然草2.0

個人的な歴史勉強メモです。

王権神授説と自由主義(リベラリズム)の関係について調べていてふと思った。

そういえば、ヘルシンクに出てくるアーカードを子飼いにしている英国国教会(イングランド教会)(英国聖公会)または単に聖公会というらしい。彼らは「プロテスタント」であり、バチカンの「カトリック」教会とは大変仲が悪く描かれている。あれ?

英国帝国と結びついているキリスト教なのに、カトリックではなくプロテスタントっておかしくない?…王族はトラジッショナル(伝統的)な方(=カトリック)を信奉していると捉えていました。ドイツはルターが宗教革命してますが、フランスやアイルランドなどの王族はカトリックです…なぜイギリスの王族はプロテストなの?この疑問がそもそもただの思いこみかもしれませんが、調べてみるとイギリスの場合は、かなり複雑な歴史的経緯があるようです。

…端的に言ってしまえば、イギリス国王が首長で偉い=だから「カトリック教会を認めない」=ローマ教皇を首長として認めたくない!。だから、分類的にはカトリック、ということになるようです。

カトリックを信仰していても王権神授説がただちに否定されるわけではないため建前のような気もします。ようは国王とカトリック教会の仲が悪かった。それで分裂したので、英国国儀式的にはカトリックに似ており、教義はカルバン主義っぽい。

15世紀のドイツではルターが宗教革命を行っていたが、それにはあまり影響を受けていないそうだ。なお、国教会に対して非国教徒のカルバン派のプロテスタントであるピューリタンとは区別された。ピューリタンは中産階級に多く、国教会に弾圧されてアメリカへ渡った人たちに多かった…というわけで、イングランドではカトリックではない国教としてのキリスト教が根付いていた。

…ちなみに17世紀のピューリタン革命を経て、ピューリタンのクロムウェルによる独裁が行われた後、名誉革命が起こり立憲君主政が確立することになった。フランス革命とかと比べると影が薄い気がするので、こんどきちんと調べておきたい。

※プロテスタントの定義は「カトリックから分派したキリスト教」なので、カトリックでなければプロテスタントというだけであり、逆にいえばプロテスタントはカトリック系のキリスト教会という言い方もできるかもしれない。

※ピューリタンのクロムウェルは議会派の政治的リーダーとして権力を奪取した後、護国卿を名乗って軍事的な独裁を敷いた(それって、まるで王様みたいだね)。

人は…人の歴史とは、仲良くするか毛嫌いするか、権力を握るか権力に諂うかいずれかに、なるのでしょうか?で、そういった取捨選択に仲がいいも悪いもなくて、利害が一致しないと仲が悪いしそうでなければ興味がないかいい関係だったりするのかもしれない。

徒然草2.0
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