フリーランスのすすめ。決断主義!あなたは自分で決めた仕事をしている?

自分で決めて自分でやる

自分で決めたことを自分でやる。学生時代までそうやって生きてきたと思う、すくなくとも私は自分ができる範囲でそうしてきたつもりなのだが、いざ社会に出て人に仕事をもらって作業をしていると、自分がやりたくないことまで課せられていることに気づく。

自分でやると決めていない仕事までやっているなーという感覚を持っている。もちろん「がんばろう」と思って会社に就職したのだけど、すべての仕事をがんばらないとダメなのだろうか?

会社で仕事内容が決まる部分もあるけど、会社に入ってから仕事は決められる。面接の時に必ず聞かれることがある「やりたくない仕事が振られたらどうする?」これに「やりません!」とは答えられないから、従業員は強いられることを自分に課すことになる…でも、これってそれでいいんだろうか?

はじめはそういうものだと思って、お金を貰えるのだから当然のことだと割り切っていたが、そうもいかない気持ちが出てくる。それは年をとるほど日に日に増している気がする。このままではダメになる。分かっているけど、そこから抜け出せない。その感覚は心を蝕む。

他人がその状況に陥っている時、傍から見ていても気づきにくい、もしくは”社会ってそういうものだよね”と見過ごしてしまいがちだが、心的ストレスの観点からこれは危うい状態だと思う。

自分の場合は加齢とともに怠惰さが抑えられなくなったのだろうか。年をとると怒りっぽくなるというが、それも心の緩みによるものなのだろうか。そんなふうに考えていたこともある。

そういう違和感を抑えることが「大人」だと思っていた。

誰しもその感情を、どうにかこうにかして抑え込もうとしているのだから、それを抑えきれないのは愚かだと思っていた…。

でも、そんな抑圧の日々でも、自分で決めて自分でやる仕事があると、難なく行こなえることが多いことに気がつくる。自分で決めずに行った仕事は、私の場合はだいたいやる気が起きない。自分で決断してやると決めたことは、だいたい継続し続けることができる。

重圧に耐えることが是だなんて、ただの愚かなマゾなんじゃないか?もっと単純に言えば、好きな仕事と嫌な仕事があるということに尽きる。嫌な仕事とは往々にして、仕方なく必要に迫られてやっていることだが、楽しい仕事をして、嫌な仕事をしない。これでいいんじゃないだろうか?そんなのわがままだろうか?私はわがままだとは思わなくなった。で、その気持に従っていても、不思議にうまくいく感覚がいまのところある。

自分で決めている感覚がとても重要だった。それがダメだというのは思い込みだった。もちろん好きな仕事をしていてもダメなことはあるけれど、それは好きなことを追求した結果ではなかった。好きなことをして、嫌いな大切なことを疎かにしたらダメかもしれないけど、好きなことの追求は結果とはまったく関係はない。そればかりか、好きなことを追求して上手く行くことのほうが多いということにさえ気づきはじめてきた。

人は自分で決断して、自分で行う仕事を増やしていくことがとても大切だと思う。誰かに課されるものが、読んで字のごとく「人に仕える事」ならば仕事をしてはいけないのかもしれない。この手の話をすると、ほとんどの人が同意してくれる。若者ののほうが同意してくれる人は多い。そうやって生きられるならそれにこしたことがないですねと言われる。

決断主義!

決断主義とは法学者のカール・シュミットが提唱している考え方で、何かが決断されたかとか、決断された結果どうなったかとか、そういったことよりも、決断したそのことを重視するという考え方だそうだ。

結果よりも自分でやっている感覚というのは、非常になによりも大切なことだと感じる。選択結果によって明らかに大きく損失して、例えばあっけなく死んでしまったり、取り返しのつかないリスクを被ることをのぞいて、自分で選ぶということは非常に大事なことだと思う。責任を追うことが定めだと思いこむべきことだと信じていたが、そんなことは往々にしてない。

自分でこれをやろうと決めて、自分でそれをこなしていく、ダメだと思えば撤退する。

考えてみれば当たり前だが、そういう生き方をしやすいのもフリーランスの特典だと思う。正社員で働くサラリーマンでも、自分の裁量で働き結果に基づいて成果を得られることに満足をしている人はいるけれど、そういうポジションに手っ取り早く移行するのに、フリーランスは合っていると思う。

市場の評価に合わせて自分の能力や時間を切り売りしていく。さらにスキルや知識を増やして自己拡張を繰り返す。なにより、自分の決断で物事が大きく変わっていく感覚が得られる。そういう意味ではフリーランスになってよかったと思う。正社員は時に無用な責任を負わせられる事があるが、フリーランスは契約に基づいて評価されるために、考えようによっては実にフラットだ。

自分で決めて自分で行う仕事に興味があるならば、フリーランス指向は間違っていない。

徒然草2.0
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