戯言。非武装地帯(DMZ)は緩衝地帯と言い換えた方が分かりやすいと思う

徒然草2.0

インターネットのセキュリティ用語で非武装地帯(DMZ)という言葉がありますが、「これってすごく分かりにくくないですか?」という極めてわたくし的なお話です。ちなみにネットワークにおいては、外(インターネット)や内(社内ネットワーク)とFWで隔離されたネットワークという意味になり「セキュリティを強化するため」にあります。

非武装地帯…という言葉から類推されるのは、「武器を持ち込んで攻撃や防御に備えないゾーン」ってことですが。…ここまでは、誰でも想像ができると思います。それじゃあ、なぜこの非武装地帯(DMZ)が必要なのか?という説明はできますでしょうか?

…たぶん私見ではありますが、うまく説明できる人と、うまく説明できない人に、分かれる気がします。

非武装地帯は、戦争が起こりにくくするための緩衝地帯なんですよね。

つまり、自分の陣地をウチとして、敵の陣地をソトとするならば、ウチの人からすると…本当は相手がせめて来た時に対処しやすいように、防御をしっかり施しておきたいところ。非武装とはいえ守りにそなえておきたい場所という意味では軍事上の要所です。

リアルでは戦車や軍事基地は置けません(住宅地にするわけにもいかないので、自然公園みたいになる場合が多いみたいです)が、インターネットの場合においては、ソトからアクセスを一度そこで受け止める役割があります。

すなわち防御するための取り組みに使われる。それを非武装=武器を捨てていい場所…みたいにとらえたらまずいですよね。

そんな平和ボケした考えが思い浮かぶのは、もしかしたら日本は地形的に緩衝地帯がない(ように見える)地域なのかもしれませんね。戦国時代であれば山脈や河川がそのまま緩衝地帯になっていたりしますし、諸外国との場合は日本海がそのまま緩衝地帯になっているため、イメージがしづらいのかもしれません。

まとめると…非武装と聞くと武装しなくてもいい場所みたいに捉えられる。そうではなく、敵からの攻撃に備えて自陣の間へ挟む領域(=緩衝地帯)のといったほうがピンとくるのではないでしょうか?と思う次第です。非武装地帯は神の視点から見た(もしくは相互の立場に立ったと言っても良い)言葉ですが、自国側やインターネットセキュリティ上はあくまでウチの側として、防御の視点で捉えられるものです。だから、非武装地帯と言ってしまうと、一体どこの視点で語っているの?となってしまいます。

…というわけで、「非武装地帯」は「防御のための緩衝地帯」というニュアンスで言い換えた方がいいのではないだろうか。

※まあ、そう覚えればいいって話ではあるんですが…。

徒然草2.0
スポンサーリンク
シェアする
gomiryoをフォローする
ごみぶろぐ

コメント

タイトルとURLをコピーしました