個人的な字感(字に感じるところがある)の問題なのですが、、、
よく間違えるこの2つの漢字を深堀してみることにしました。
凋落(チョウラク)について
凋落をなぜかシュウラクと読む癖がついています。正しくはチョウラクと読む。凋が周や週に似た字であるからなわけですから初見で正しく読むのは無理じゃね?
いずれにしても、若いときについた誤りは、大人になってなかなか直らないものですね。
ちなみに、凋落(チョウラク)の凋はしぼむという意味で、花や草木が萎えてしぼむことを意味することから、勢いが衰えていく様をあらわしています。没落や零落も同じような意味ですが、凋落は自然なものの衰えに例えられるので、なんだか感慨深い表現な気がしますね。
頽落(タイラク)について
読んで字のごとく剝げ落ちる感じがする「頽」という字…と言いたいところですが、頽には崩れ落ちるという意味があるようです。で、読んで字のごとし「頽落」は廃れることを意味しそうですが…そもそもこれはドイツの哲学者マルティン・ハイデッガーが使用した言葉のほうが有名だと思われます。検索しても辞書的な意味はすべてハイデッカー用語として紹介されています。
ドイツ語では Das Man = ダス・マンという。
世人(よじん?)と訳されることもあるらしい。その字の通り世の中の人という意味だと思われる。
人はいつか死ぬわけだが、日常においてはそのことを考えずに過ごしているものだ。
例えば仕事において、他人とは道具的に出会う(非本来的な気遣い)のみであり、それが世の中の人々(=私達)である、ということらしい。
ハイデッカーも現代において生きづらいと感じる人の一人だったのだろう。なんだか崩れ落ちたような感じで日常をとらえていたのではないか。
というか、ハイデッカーってかなり日本人的な感覚じゃね?と常々おもっているのですが、わたしの解釈が変でしょうか。
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