ネタバレあり。
というか、退屈で途中から読むのをやめた。
また時間ができたら読み直してみるつもりだ。
著者は中学二年のときに自殺願望に取り憑かれ、死神が見えるようになったという。その死神との対話や、死に関する考察がリアルな描写で語られている。
前半は、よくある「死神もの」の設定を踏襲していて、ずっと男の死神とあーでもない、こーでもないと話をしている。正直、そこが退屈だった。
死神と話している間は死ぬことを忘れられるので、実はいいやつなんじゃないか。そんな話も出てくる。
でも、死神は担当する人間の死に介入しないという。死ぬときはいつもその人の意思なのだ、と。
まあ、これもどうなんだろう。死も自死も、そして死神も、人間が作り出した概念にすぎない。そのこと自体が、まあテーマでもあるのだが、「で、だから何?」という感じが、どこまで楽しめるかどうかで、この本の印象の評価が決まるのではないか。
途中で死神(女)が現れ、自分の周囲で起きた男女の自殺騒動を知るあたりからは、少しスピード感が出て悪くはないが…ただ、それでも「この先がどうしても知りたい」というほどの引きはなく、いったんリリースした。
また機会があれば続きを読むつもり。
そのときのための覚え書きというか追記用としてメモを残しておく。
  
  
  
  
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