読書|『トランプ・インフレが世界を襲う』(朝倉慶)を読んでいる。日本のインフレはまだ序の口らしい。

徒然草2.0

『トランプ・インフレが世界を襲う』(朝倉慶)を読んでいる。
日本のインフレは、まだまだ序の口らしい。全体的に“株価が上がる理由”ばかり書いてある印象もあるけれど、動画よりも本のほうがトーンは落ち着いていて、内容もまっとうだと感じる。短期的な予想としては、かなり当たる人らしい。

朝倉氏によると、日本円という通貨がどんどん弱くなっていく結果、株価は上がり続けるという。たとえばトルコではリラの価値が延々と下がり続けているが、その一方で株価は10倍になったそうだ。
つまり、株も不動産も「バブルだ」と言われつつも、実際には価値が上昇し続ける可能性があるということになる。円を持っているだけで価値が下がるのなら、何らかの資産を持たざるを得ない。外貨でもいいし、世界的にインフレ傾向が続くなら金や暗号資産という選択もある。

ただし株には暴落のリスクもある。そのため、リスクヘッジのバランスを取ることが重要だ。結局のところ、今は“個人が自分で対策を講じなければならない時代”になったのだと思う。
とはいえ、対策をしていても私は常にどこかソワソワしてしまう。逆に、何の対策もしていない人たちは一体どういう心境なのだろうかと不思議に思うこともある。
対策をして落ち着かない自分と、何もせずに平然としている他人――どちらが幸せなのか、よくわからなくなることもある。……まあ、他人のことはどうでもいいか。

以下、学んだことのメモ。

  • 1929年の世界大恐慌(ブラックマンデー)では、銀行の倒産を放置した。もっと金融緩和をすべきだった。

  • 1990年の日本のバブル崩壊時には、日銀が金利を上げてしまった。本来は金融緩和をすべきだった。

  • アメリカはリーマンショックの際、FRBが公的機関に資金を注入し、危機を乗り切った。

→つまり、経済危機が起きたときに中央銀行が金融緩和を行えば、短期間で立ち直れることが証明されたということだ。

本の後半は政治の話や、今後伸びそうな日本株の紹介などが続く。
結論としては、政治家が金融引き締めに動かない限り、どこかでバブルがはじけても株価は結局持ち直し、結果的に上がり続ける――だから当面はそれほど心配しなくてもいいのかもしれない。

徒然草2.0
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