「AIがノーコード/ローコードでWebアプリを作る欠点は?」についての私見
結論から言えば、「業務用アプリの命である“ビジネスロジック変更への柔軟さ”を放棄していること」が最大の欠点だと思う。
まあ、言い訳っぽい言い訳になるが、私の個人的な見解を書いてみる。
最近、自分でも「Web屋っぽい仕事あんまりしてないな」と感じる。ブログも完全に趣味と雑記で埋まり気味だし、このへんを少しずつ元に戻していきたい。その一環として、小さくてもいいからビジネスを生み出すことを考えている。WordPressの案件も多分これから縮小傾向だろうし、さて、どこにアプローチすればいいのだろうか。
もちろん、「宅建をとって不動産仲介をやる」みたいな、全く未知の儲かりそうなジャンルに飛び込む方法もある。しかし、その道にはその道のプロがいるわけで、門外漢がいきなり入るにはしんどい。やっぱり今までやってきたことをベースにするのが現実的だろう。でも、毎回手を動かすのは正直しんどいので、なるべくストックに近いビジネスにしたい。
そこで誰でも考えそうな発想として、「AIを駆使してノーコード/ローコードでWebアプリを簡単に作れるようにする」ってどうだろう? と考えてみた。
とはいえ、ここには結構なデメリットが潜んでいる。
Webアプリを作りたいけど予算は抑えたい、というクライアントは一定数いる。そういう人たちに対して、
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ノーコード/ローコード
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フルスクラッチ
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あるいはその中間
の選択肢を提示する制作者は普通にいると思う。
でもここで、「売り切りのノーコードWebアプリ」を雛形として安価に販売するという方法はどうだろう?
つまり、
要件定義・仕様策定・最初のリリースまでは責任を負う。
ただし、その後の保守・運用は“いい意味で”最初から放棄しておく。
もちろん、これは一般的にはプロトタイプ/PoC/モック(紙芝居)作成と呼ばれるものだ。
だけど、こういうビジネスはある意味で無責任だとも思う。ただし現実問題として、世の中の“ビジネスライクなWebアプリ”って、
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ビジネスロジックの変更に強いこと
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信頼性を担保すること
にあまりにコストをつぎ込みすぎている。
だからこそ、できるWebエンジニアに月100万払う企業が普通に出てくるわけだ。でも、ここをバッサリ切り捨てると「ちょっとしたWebアプリ」なら驚くほど安く作れる。
極端な話、
「0円でWebアプリ作れます!」
も、実現しようと思えば別に不可能ではない。その後、お金を払って直すか、放棄するかはクライアントの判断に任せる。これって、セールス・マーケティングとしてはわりと悪くない。Webアプリ開発の敷居をぐっと下げて、そこから商機を拾いにいくやり方だ。
ただ、これはあくまでセールスの話であって、Webアプリ開発の“まっとうなプロセス”とは言い難い。職人気質のWebエンジニアからすれば、ほぼ詐欺に近い商売に見えるかもしれない。最初にどれだけ口酸っぱく説明しても、結局は、
「そこをちゃんとやるなら数百万〜数千万かかります」
「あなたの希望を全部叶えるなら、億いきます」
という現実を突きつけることにもなりうる。だけど、それもまた違う気がして、ほんと難しいことだ。
もちろん、ノーコード/ローコードをうまく割り切って扱っているWebエンジニアも世の中にはいる。そういう人たちの対応は見事だと思う。でも、もう一段うまく「割り切る」ことで、新しい“美味しい商売”の形が作れる気もしている。
まあ、やっていることは上記とあまり変わらないけど、、、
例えば、Webアプリのオーダーを、マクドナルドをはじめとするファーストフードっぽくして、オプションをカスタマイズしてボタンをぽちっと画面に押すだけで、あらゆるアプリ(の雛形)ができちゃうとしたら、とりあえず1万円ポッキリだったら買ってみる人が出てくるかもしれない。
そこで買ったアプリが使える!という口コミがあったら、試しに1万円を支払う価値があるようにプロモーションできるだろう。流石にマルチユーザのシステムは1万円で実用的なものは無理だが、個人的なメモ帳とか学習アプリとか写真管理アプリとかの類ならば、AI生成プラスアルファのモジュールを組み合わせるだけで、作れるはずだ。
ようはビジネスフローよりもプレゼンテーション(セールスプロモーション)が重要な商売である。

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