日本の食料自給率が4割で低い件について。
前提として
・例えば戦争に巻き込まれて、自国で食料を供給しないといけなくなったとする。日本の食料自給率は38%。明日からごはんの量を60%以上減らしてください⋯で、やっていけるか?もちろん事はそこまで単純ではなく、化学肥料などの輸入品に頼って現状はこの数字であるというだけだが、有事の際はもっと深刻になる。
・日本以外に意外と深刻なのが中国の食料自給率であり、カロリーベースの食料自給率は95%。増やせる農地も限界であり米国からとうもろこしを輸入している。これらの供給を何らかの理由で絞られると、(ロシアから買うとか)何らかの方法で得なければやっていけない。
・国ごとに比較しても意味があるのか不明であり、韓国は44%や英国は58%などで、さほど高いとは言えない水準であるので、あまり問題がない状態なのかもしれない。であれば、素人が不安がらないよう、この手の専門家が”問題ない”ことを責任持ってアピールしてくれればいいのではないだろうか。
※食料自給率が低いことを問題視していない人としている人についてインターネットで調べてみた↓
食料自給率が低い事は問題はない説
・川島博之「食糧自給率は問題ではない」と言っている。2007年から日本の食料自給率はあまり変わっていないとも言える。統計的には世界的に食べ物を生産しすぎている。(しかし、自国の地産地消する時代になっている気もする)
・浅川芳裕「日本は世界5位の食料大国」で食料自給率が低いというのは農林水産省がでっちあげた嘘だという。カローリベースで48%だが生産高ベースでは68%であり世界に見劣りしない。
食料自給率が低いことは問題である説
・岩崎博充「日本人は低い食料自給率のヤバさをわかってない」
・鈴木宣弘「世界で最初に飢えるのは日本」
・島崎治道「食料自給率100%を目ざさない国に未来はない」
その他
・農業をやらなくても食べていけるのに、儲からない部分に補填することは平時の際は負担になるのではないか。日本人の言う安心な国内生産の食べ物は高コストであるので、そのあたりにどう折り合いをつけるべきか。あまり議論されていない気がする。議論はあっても不安の声の方が大きく聞こえてしまっているだけなのではないか。
・日本の農業は高齢化が進み後を継ぐ人がおらず今後も縮小が進む。しかし、人口減少をするので縮小していいような気がする。そもそも、賢い農家は日本人相手ではなく海外へ輸出して稼いでいるのではないだろうか。安価な海外産が手に入ることや、日本人が国産にどれだけこだわるかも、加味して考える必要がある。
・有事になったら農地転用で芋を作り産業にいろいろな変化が起きる。国民ひとりあたりのおならの排出量が増加して通勤電車は屁をこく人であふれるのではないか。戦中の日本ではおならが問題にならなかったのだろうか。
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