四十肩がどいしん。
左肩に力が入らない。
腕立てふせのような押す力は出せるが、懸垂のような引く力はゼロ。
思い当たるふしは、何もない。
「どうするって、仕方がないわ、ねえあなた。老少不定っていうくらいだから」って夏目漱石の『こころ』に出てきた先生の奥さんも言っていた。
老少不定っていい言葉だね。
順当に年老いて死ぬと思っていたが、自分の場合はそうはうまくはいかなみたい。
人間の身心いずれもぶっ壊れる時は壊れる。
まあ言うてしまえば、ガンになるのだって思い当たるふしはなくてもなるんだから、そんなものかもしれないけど。
自分にせよ他人にせよ、死に接し死なずとも近づけばちょっと感慨深くもなる。
先先日の夜、箱根に小旅行へ行って帰ってきたら、日中あまり体調良くなかったが、夜にマシになりなんだか体が気持ちいい感じがした…夜中にいい意味で力がみなぎるというか。四十肩の痛みが気持ちいいので少し気味悪くもあったが。柔道やったあとの心地よさと似ているので、良い意味で旅で体に憑いたものが落ちたのかもしれない。何がデトックスされたんだ?とポジティブにとらえていたが、翌日は反転具合が悪し。
快と不快は表裏一体なのだろうか、結局はプラマイゼロな気がする。”体に良い”って一体なんだろう?よくわからなくなった。波風たたず生きていたい。
外に出た時は意識的に腕を振って歩いて、肩の駆動域がこれ以上は固まらないように意識はしているが、たかがしれた効果で気休めかな。
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