別に歴史学者に成りたいわけではないのだけど、歴史データベース的なものを作って歴史の本を読んでいると、なんかこれもう少し役に立たないか?自分の役に立たなくてもいいのだけど「他人の役に立たないか?」という視点を持っていたほうがいいだろうということで、歴史に興味を持つという人がどんなメンタリティなのかとか歴史家ってそもそもなんだろう?ってことが気になったので『独学で歴史学者になる方法』(著:礫川全次)という本を読んでいる。
中高年向けの自己啓発本的な感じがするが知的で内容が濃くて面白い。気になったトピックをまとめながら読んでいる。ちなみに、未知の分野を開拓するのがよいらしい。これは歴史にかぎらずどんな分野でも言えることだが、すでに開拓されたネタではなく、人が興味を持たない分野がいいらしい。もっともネタはいくらでもある。
…そういえば、歴史データベースをつくていていつも嫌な気持ちになるのは、所詮は一般向けの歴史の本を読んで手に入る内容はありきたりなものだということ。歴史化や創作で語られているそれらの上っ面を舐めるようなことしかしていないので当然だが、それがなんだか歯がゆい。上っ面を引っ掻いてひっかき続けていても歴史をほじくり返していく楽しさがないばかりか不毛な気持ちになる。(まあ、これは仕方がないのであるけど)
この本自体に色々な発見があって…歴史学者っていうのは発見を楽しめる精神があれば誰でも慣れるんだな!というのがよくわかった…そんなわけで、歴史学者にはならないまでもそういった視点を大切にしながら情報収集をしていこうと思うのでした。もうしばらくして取り組んでいくうちに情報というか歴史の深さをもうすこし彫っていこうと思ったらまた読み直してみようと思う。
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