侵略戦争はダメだというのは誰でも分かることだけど、オリバー・ストーンのファイアー・オン・ウクライナをyoutubeで見てから少し考えが変わった。
このドキュメンタリーがすべて真であると言うつもりはないし、現在はオリバー・ストーン自身もウクライナへの侵攻を否定的に捕らえているものの…ロシアにはロシアの強い意思を感じている。他にもロシアの事情について情報収集している。プーチン大統領の演説もざっと読んだ限り主張としては頷けるところもある。
私は自由主義と専制主義との戦いだと捉えていたが、また民族戦争的な側面も強いものがあるようで、一筋縄で問題を捉えられるわけもなかった。プーチンはソ連時代を懐かしんでいる…というのも筋違いで、それならば、なぜNATOは東方へ拡大してロシアを締め付けているのか?ということにもなる。そういった大陸国の封じ込めを見ていれば最終的にロシアそのものを脅かして「飲み込んでしまうのではないか?」という強い危惧を抱くのに十分すぎる要因がある。まあただし、そういった面を含めて、自由主義と専制主義との戦いではあるとは思わなくもないが、自由主義が絶対に正しいわけでもない。
自由主義のための民主制度という観点から世界を見ると、米Freedom Houseが発表しているデータによれば2020年現在で民主主義国は82個で15年で7個も減っている。民主主義制度はけして世界的な潮流の仕組みではない。世界の独立国の過半数に達していない。世界は軍事政権の方がずっと多いし増え続けている。そういう意味でも、とても私はとんちんかんな捉え方をしていたな、と思い直した。
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