知っている人からすれば何をいまさらという感じでしょうが、後半の名言オンパレードはすごい…というかトリューニヒトが現在の自◯党総裁を見ているようですごい。
民主政の腐敗とはまさにこのことか!と言わんばかりの描写でところどころ関心する。
これは小説に目を通したほうがいいなあ…。
高校の時にミリオタの人に勧められたが、どうも見る気が無かったが。
今だったらもっと真っ当に(?)読めると思う。
私がマキャベリ語録とか読んでいるせいか「オーベルシュタインは絶対好きになる」と言われたが…流石にちょっと違うかな。
メタルギアソリッドのNINJAとか北斗の拳のレイとかの真似していたから塩沢兼人好きだと思われていたのかな。知らんけど。
今見ると天才ヤン・ウェンリーがキラキラして見える。
自由惑星同盟が銀河帝国に対してのレジスタンス活動というところがいい。
レオンハルトやキルヒアイスは腐女子向け(決めつけ)で興味が無くなってしまった。
どうしても自由惑星同盟贔屓で見てしまう。
てか腐女子向けに、その当時から作者が売るために作っていた…ということなのだろうな(決めつけ)。
ベルばら的な感じ(?)
そういえば、自由惑星同盟の老将ビュコックは、初期からなかなかカッコいい…自由惑星同盟でヤンに続いて目立った存在ではNo2かNo3ぐらいではないのか。
ただ、彼の政治的な発言が少しきになる。これ↓
「同盟は独裁国となって存在するより、民主国家として滅びるべきだろう。わしはかなり過激なことを言っておるようだな。だが、実際、建国の理念と市民の生命とが守られないなら、国家それ自体に生存すべき理由などありはせんのだよ」
この辺に至ってはヤン・ウェンリーの方が現実主義者というか生命第一主義であり、専制政治の独裁は確かに嫌なのだけど、専制政治も民主政治も道具に過ぎないというスタンス。
一方、ビュコックは別に”国民の命もろとも自由惑星同盟は滅びてしまえ”という意味で言っているわけではないと思われるが、民主政治に一定の信頼をおいている。
それを国民の生命と同列において、守らなければならないと主張しているように聞こえる。
そういう意味では、ヤンと世代が違うゆえに政治思想がだいぶ違う気がする。
ヤンは、生まれた場所が帝国領だったら、ローエングラムに仕えた…と軽く言ってしまうくらい、柔軟に考えを変えられる。
軍人が民主政治に介入することは民主派ビュコックにとっては当然容認できないことだろうが、朝鮮戦争を経験した韓国の老人が北朝鮮との併合にひどく抵抗を憶えみたいなところがあるのだろう。
独裁銀河帝国に併呑されるくらいなら自由惑星同盟は国民もろとも滅べ!という風に聞こえる。
(追伸 2021/08/18)結局、ヤン・ウェンリーが亡くなるところまで見て思ったのは…ビュコックと同様にヤンも十分に民主政のために死に多くの人を巻き添えにした人間だということ。メルカッツに残存兵力を託して反旗を翻したという意味では、ビュコックと同様に帝政の星では生きられない心身らしい。そういうものか。そうかもね。
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