日本版FIREとかいう本はだいたいインフレ率と税率を無視しています。
※結論から言ってしまえば、インフレ率を無視した名目金利で算出している。利益にかかる税金20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)を無視しているのと、投資の利益は長期間の平均に過ぎず、キャピタルゲインよりも価格変動による資産の目減りが数年続くのはザラにあることを考えていない。
一人暮らしで年240万円でクラスとしたら…6000万円の貯蓄が必要とかいう試算を掲げているFPがいました…
年利4%とのことですが…まず税金が利益に対して約20%もっていかれます。
たぶん年利4%とは株式投資におけるアベレージだと思いますが、株式投資は安定せず利益が出ない年もざらにあります。
加えて米国株のS&P500ですら7%か6%ぐらいの利益率ですが米国政府に10%日本に20%以上の税金がひかれます。残った利益は4.5%ですからぎり年利4%は達成しますが、日銀は2%のインフレ率を目指しています。
もとより2%を超えないぐらいのインフレ率を見込んでいるということで…アベレージとして1.5%ぐらい原資をプラスしないといけないわけで、これを利益から差っ引かないといけません。
残った自由に使える利益は高利益と言われる米国株式のインデクスファンドでもたったの2%です。
1億円で利益2%なら純粋な所得200万円ほどでFIREには少し足りません(男ひとりほそぼそと暮らすにしても240万円ぐらい必要かな?と勝手に思っているので)1億2千万円は必要です。
まあ、株価の収益はまず安定しないので…結局の所2億ぐらいないと厳しいでしょう。夫婦なら3億ぐらいでしょうか。しかも賃貸住宅でほそぼそと暮らすことを想定した年収です。いずれにせよ、すぐには無理な金額ですね(苦笑)
つーわけで、早期リタイアできる戦略をたてるのもいいですが、だらだらと働きながら生きていける収入を得る戦略も同時に必要なのだと、私は思うわけですがいかがでしょうか。
結局、すこしゆるい生活をするにしても利益がゼロはきついし、まあそうする必要もないので、ほどほどに働いて生きていくのが良さそうだと思うこの頃です。(とはいえ投資オンリー労働賃金ゼロでも行きていけることを個人的には目指したいところではありますが)
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