よくネタ的に引き合いになる有名なアニメというかギャルゲーSchool Days
…言ってしまえば「絵がどうも好きになれない」食わず嫌いになるのにもっともらしい理由(汗)で避けてきた「School Days」(アニメ)1-12話を今更見てみた。自分の世代のオタク男子の間ではとりあえず見ておくものだが…結論から言うとこれはギャルゲーでも恋愛アニメでもない。女のバトルロワイヤルゲームだと思った。そういえば世界ではNetflixでイカゲームとかいうバトルロワイヤルを見るのが流行っているらしいですが、あんまり興味がない(汗)バトルロワイヤルみんな好きですね。
ちなみに今更School Daysを見ようと思ったのは…とあるTwitterで伝説的なアニメみたいな感じで取り上げていた人がいたというのがきっかけであまり深い理由はない。いつか見ようと思っていたのが今になっただけ。
バッド・エンディングの惨劇と、主人公である伊藤誠のクソさ加減ばかりが、よく取り沙汰されるし実際にそうなのだが…全体的に無駄がなくて展開が早くてキャラもストーリーが良くできていて大変おもしろかった。他の人にすすめられた恋愛主体の話は途中でどうでもよくなっておっぽり出すが、そのへんの飽きがこないように作られている良作はある…そういう意味では、私は別に恋愛系アニメやゲームを受け付けないわけではない。ただ、鑑賞にうるさいだけ。悪く言えば自分が飽きっぽいだけ。それはさておき…
伊藤誠を擁護する義理はない…というか伊藤誠をクソと言うのは男として簡単過ぎる。だから、そういうことを言ってはダメだ。だいたい伊藤誠に嫉妬するのは非モテの男の嫉妬でありどうでもいい(汗)ていうか、School Daysは、端的に女が男を取り合いしているバトルではないか。たぶんゲームのほうはそういう感じではないのだろうが…あくまでアニメ版をそういう方向で仕立てている気がした。そうでなくとも、つまるところ、男の視点で恋愛を楽しむ話なんかじゃなくて、女の側の心情を描いたものなのだ(たぶん)。
誠は言葉と付き合っている状態で、世界を手初めにいろいろな女の子に何故かモテモテとなって手を出すわけだけど………言葉は、世界と誠の関係は早い段階で分かっていたことだし、学園祭が終わった時点で誠に「もうおまえのこと好きじゃない」と言っているわけだから、桂言葉の精神崩壊を招いた原因として伊藤誠がすべて悪いわけではない。伊藤誠という”モノ”をどの女子が獲得するのか?という悲劇のバトルロワイヤルなのであって、それ以上でもそれ以外でもない。自分が手に入れられないなら、そのモノをぶっ壊すだけ。簡単なバトルゲーム。言葉と世界のいずれかが誠を諦められていれば日常は終わらなかった。
個人的に特筆するなら…一番、優秀なポジションであり、大変いい人だなと思ったのが清浦刹那「清浦刹那 (きようらせつな)とは【ピクシブ百科事典】」だったのでは。刹那も世界を裏切ったことにはなるのだけど、もともとは世界が誠と刹那をくっつけようとしていたわけで、清浦刹那は外国へ去ることを前提にして今まで行動しているに過ぎないという意味では、世界との女の友情と世界の気持ちを一番大切にしている。
…というわけで、いろいろな考察が捗る感じでした。
世界が誠を惨殺する(アニメ版の)エンディングでは…世界は言葉の罠と分かっていて学校の屋上へ行くわけだ。だからポケットに血のついたままの包丁を世界は忍ばせていた。だから、最後までバトルロワイヤルなのだ…という自覚を世界もしている。そういう意味では、ゲームの方のエンディングはなんか違う気がする。アニメ版の方が流れ的にはいいと思う。言葉は好きな人とずっと一緒に入られるわけだし…てか、最後は…船の上で首だけの誠を抱きしめる言葉。あれ?ジョジョ第一部と同じエンディングに影響を受けているのか?…違うのかな。知らんけど
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