感想。バフェット太郎の米国株高配当投資を読んだ感想

徒然草2.0
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ロシアとウクライナの喧嘩に大きな変化はありませんが、以前世界の経済は不穏な状態ですね。コロナも日本では落ち着いてきましたが、中国や北朝鮮や日本の高知県(!)のような奥まったところ(?)で、少し流行っている…まあひとまずコロナは落ち着いてくるんじゃないかと勝手に期待はしていますが。株式市場の状況で言えばNASDAQ100の暴落(8%だっけ?)と米国インデックス推しの厚切りジェイソンが昨日Twitterアカウントを消したのがとても驚きでした。彼と彼が勧める長期投資家スタンスゆえに逃げる意味がわかりませんが、このタイミングでアカウントを消すのはおかしいような気がします。逆に信用を疑われる気がしますがビジネスマンとしてそれはよくないのでは…。あとはダチョウ倶楽部の上島竜兵の縊首には驚きました。先週は私も体調が悪くて今も万全じゃあないし悲惨だった。

インデックスファンド投資信者になったのはいいけれど、自分の信ずるものに死角はないか?は気になるところです。なので、S&P500という便利なものがあるのに米国株を買う理由は何だろう?ということが肌感覚で分からないでいるので、その手の本に目を通すようにしています。個別株はいかなる場合もリスクが大きくパフォーマンスも上がりにくいとか思っているので。米国株はとにかく確定申告とか面倒なんで几帳面じゃないと続かないんじゃないかなと思って手を出していません。

日本一アンチが多い「バフェット太郎の米国株高配当投資」ですが、自分が知りたいことが書いてあって結構面白かったです。図書館で予約している厚切りジェイソンの本がなかなか来ないから”米国株”のキーワードを含む書籍を片っ端から予約してようやく借りれた1冊です。

以前にも図書館で米国株の本を借りた時に読んだ書籍も似たような内容でしたが…増配を続けている配当が多い不景気に強い一般消費財などを売っている、例えばコカ・コーラなどの株を10銘柄前後購入するというのがその手法の核になるらしいです。米国株投資と言っても様々なものがありますが、世の中の評価されている米国株投資家は、わりとみんな似ている手法をとっているっぽいっていうのが分かってきました。

書籍は女の子が表紙絵で、内容は殆ど漫画かなと思ったが…漫画のところは最初の数ページだけで後はかなり文章が多めで濃密な内容でした。漫画で誘って読ませたいのか。なんかちょっと中途半端な気がします。もっと漫画でさらさらと時間賭けずに内容が入ってくると思っていたんだけど、そうじゃなかったのは少し残念。まあ、その分、内容がギュギュっと詰まっている感じはしました。

つーわけで、気になったことをピックアップしつつ個人的な見解を書いてみました。

米国株投資のための秘密の情報は要らないらしい

個人的に一番面白いと思ったクダリは「米国株投資家のための秘密の情報源」は「あれは全部詐欺です」と言い切っているところ。勉強するためにオックスフォードクラブの商材を買ってみようかな?などと思っている私はもうその時点でカモなのかもしれませんね。

まあ、最近良くその手の広告を見ているんですが…「インデックスファンドには欠けている視点がある…それは?」みたいな感じで米国株投資ガイドの商材を高く売ってくる広告に心がちょっとひかれているんです。まあ、読めば読んだで楽しいとは思うんですけど、投資のリターンが得られるか?というと、まあかなり怪しいでしょう。バフェット太郎氏も、日本語で得られるブルームバーグなどの海外ニュースサイト記事を読んでいるだけと言っていました。知る人ぞ知る情報を英語で読まなければいけないなんてことをしなくていいという言葉にはちょっとほっとしますね。

日本の会社は株主連帯責任に甘えている

日本企業の株式がいまいちパッとしない理由は様々ですが、いい意味でも悪い意味でも日本企業は株主に連帯責任を負わせて「景気が悪いんだからしかたがないじゃん!」と平気で業績が悪い責任を株主にもとらせてくる。米国でそういう姿勢をとれば経営者の責任が追求されて無能扱いにされるのがオチなんだとか。米国企業でそれがどれだけ謙虚に違うのか肌感覚では分からないのですが、まあ日本人ってそういところあるよね。どっちの会社を投資家として買いたいかと言えば米国企業一択になるよねというのは、その通りだと思います。

米国企業だけを買えば世界分散投資になるか?

つみたてNISAで買われている銘柄を見るとオルカン(オールカントリー)が人気です。かく言う私もオルカンをS&P500やNASDAQ100の投資信託よりも厚めに持っています。どっちかというと投資の核はオルカンでS&P500やNASDAQ100はおまけ。多少のリスク許容をしてもいいかなと思っているのでS&P500を増やしているところ。S&P500を増やしているところで、個別に米国株を買うってどうなのよ?とかなり気にしている。ようはS&P500って米国政府並びに米国企業であるというカントリーリスクが単純にあるのではないか?と思ってしまうんですよね。

ただP&Gの売上比率は米国以外が58%でフィリップモリスにいたっては米国以外が100%だそう。(え、フィリップモリスって米国でタバコの利益を上げていないの??)いずれにしてもポートフォリオに多国籍企業が多い=世界分散されている)と捉えても問題ないようです。厚切りジェイソンはVTI推しですがこれは米国の中小企業も含むインデックスです。カントリーリスクがS&P500以上に高い気がするんですけどね。この話とは関係ないけど地理的なリスクがファンドごとにどれくらいあるかの比率で表せたら面白いかもしれませんし、分散性を考慮したい人には役立つ情報になるんじゃないでしょうか。

インデックスファンド信者=効率的市場仮説信者

自称インデックスファンド信者なんですけど、なんで?って聞かれると答えに窮します。自分があれやこれや考えて投資するよりも「インデックスファンドの方が楽に成果を出せるから」に尽きるんですが、あえて理論的な根拠を述べるとしたらシカゴ大学のユージン・ファーマが述べた「効率的市場仮説」に基づくとでも言えばいいのかもしれません。ようは、株式市場の株価は将来の期待値が瞬時に織り込まれるので、それを出し抜こうっていう考え方がおかしい、みたいな感じでしょうかwww知らんけど。とりあえず、もう少し後で調べてみようと思いますが、アクティブファンドのマネージャよりも指数ファンドのほうが成果が高いことはざらでバフェットも妻に資産を残す時は90%のS&P500ファンドと10%の米国債券でいいと述べているほど。それでもバフェットが株式投資をするのはリスクコントロールをしっかりするためだとか。

ヘッジファンドの帝王レイ・ダリオが勧める個人投資家向けポートフォリオ

株式はREITや債券よりも長期的には利益が出ますが、それでも債券投資より株式投資は3倍のリスクがあることは過去データを見ても明白です。株式が30%の下落があった最悪な時に、債券は10%の損失で済む。ヘッジファンドの帝王(?)レイ・ダリオは30%の株式に対して55%の債権を持つことを推奨しているそうです。金などのコモディティも含めればかなり保守的ですが、個人投資家のポートフォリオとしてはこれがいいとのこと。私自身も債券と現金比率を半分ぐらいにしているので、これより少し多少のリスクある資産ポートフォリオ構成になっているなーと思いました。

バンガード創業者ジャック・ボーグルが勧めるポートフォリオは「年齢比の債券を持つ」

老後資金を吹っ飛ばすと後が無いので年寄りになったら債券を多めに持つことが大切だそうです。30歳なら債券30%株式70%、70歳なら債券70%株式30%だそうです。わかりやすいですね。ウォーレン・バフェットが妻に送るポートフォリオはわりとリスクが大きいS&P500が90%になっていますが、これは妻への遺産の原資が一般人が考えるものより遥かに大きいからなのであって、これより遥かに少ない遺産しか残せない人は、ウォーレン・バフェットのマネをせずにリスク資産を減らしたジャック・ボーグルが考えたポートフォリオをベースに運用を考えたほうが良いでしょう。なんかどっかのファイナンシャル・プランナーみたいな言い方になってしまうと思いますが、絶対に減らしたくない資産がどれだけあるか?という資産状況によって組むべきポートフォリオの構成は微妙に違ってくるのでしょう。

S&P500の最大の弱み

ざっくり言うと…S&P500は時価総額加重平均の構成になっており、大型のハイテク株など成長性が高い銘柄も多く含む。明らかに割高な銘柄を買うこともあれば、明らかな弱気相場の時は大きく下がるため、長期投資とはいえ細かいリスクコントロールができないこと。

積み立てインデックスファンド信者の私としても、積み立て投資をしていてもなんだか自分の日々の積み立てが「バカっぽいな」と思います。積み立て長期投資をしていると、市場が弱気の時に資産が目減りしていくことに不安を覚えるらしいですが、自分の場合はさらに穿って心理状況を言えば株式市場が弱気であるにも関わらず投資している「自分がバカ」だなと思ってしまいますし、株価が割高で賑わっている時に株を買う「自分がバカ」だなと思って…なんというか資産が減ることへの恐怖というよりは、こんな時に株を買い付けなければいけないのか!というコントロール性がないバカな行為をしていると思う時の「自己嫌悪感」のほうが実は恐怖よりも辛かったりします(苦笑)

つーわけで、長期投資の敵は「自己嫌悪」であり、この自己嫌悪が嫌な人が米国株の増配を続けている銘柄のポートフォリオを持つんだろうな!という結論に至りました。なので、とはいえ私は面倒くさがり屋なので、その「コントロール性」を捨てたのだから「自己嫌悪感」と戦っていかないといけないな!と改めて思ったのでした。

今後の米国株投資はトレンドではなく金融資産のスタンダードになる

さいごに。投資は危険だという意見もあるが、持つべき金融資産の第一有力候補として、米国株がスタンダードになっていくだろうという本書の予想は、結構だいたんだなと思うと同時に「確かにそうなのかもしれないな」と思うのでした。

個人的にも日本で土地を所有しておくとかあまり興味が沸きません。自分が住むための山林は欲しいけど(!)投資マンションを買うくらいなら米国株かなと思います。

つーわけで、米国株は今後のスタンダードになるんだろう。まあ、あえてここで言うておくとロシアがこれからとろうとしている金本位制度が優位になる可能性も私は捨てていませんが。基本的に日本円だけはありえないかなと思っている次第です。

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