博士ルターは言った。
「肉や血としたたるような果実が、樹から生じるということは、驚くべきことであるだろう。それは樹は樹に過ぎないからである。汝が樹を煮たり、樹を炙ったりするなら、樹は樹である。それでも、その樹からはなはだしく甘い愛すべき果実が生ずるのである。またその果実によって肉と血とは養われるのである。イタリアで、固い岩の上にもっとも美しいオリーブ(橄欖樹(かんらんじゅ))の木が成長しているのを見たことがあるが、そのとき「エホバは岩より出づる密を以て彼らを養いたまへり」という言葉を理解することができた。また我々は特にウィッテンベルグにおいてこれを告白しなければならぬ。それはこの地はあまりに砂地であり、ほとんど石地であるからだ。肥えた、値高き土地ではないからだ。」
ゆえに博士ルターは、ウィッテンベルグについて次のように歌ったことがある。
「小さき地よ、小さき池よ、汝は砂地である!
余が何時を耕すなら、汝は軽い。
余が何時を鋤くなら、汝は素直だ。
余が何時を刈るなら、汝は何者も見出さない。」
引用元:ルター卓上語録(48) https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1051792
疑問1.汝は軽いってなんだろう?