IT|『DX格差-AIに仕事を奪われないための5つのスキル-』を読んだ感想。

徒然草2.0

この作者が言う5つのスキルってなんだろう?って思って本を読んだが…何のことはない経済産業省が定めた「DX推進スキル標準(DSS-P)」の5つの役割のことだそうだ。

…つまり、ビジネスアーキテクト、データサイエンティスト、サイバーセキュリティ、ソフトウェアエンジニア、デザイナーのこと。

大企業だと役割が明確に別れていて専門業者にアウトソースすることになったりするが、中小企業だと兼任することになる場合も多々ある。これらの中で自分の強みを伸ばし弱みを補完することで、個人のDXスキルを向上させてひいては組織力の向上につながる。

作者の商売っ気が強いのはさておき、個人のDXスキルを身につけようという気持ちを後押しすることが、組織のDXリテラシ向上に結びつく。スタンダードな教育方針とロードマップのあり方を提供してくれる内容の本ということになる。

私はソフトウェアエンジニアという意味では5つのスキルのうち1つはそれなりには取り組んできたが職人気質になりがちなので、周りの4つのスキルについても正確な知識を身につけるなり意識して足りない部分を補う形でキャリアを考えるのには使えるのかもしれない。

例えば、エクセルの使用をひとつとっても、ーーOSS界隈だとエクセルの使用は忌諱され使用するのもカッコ悪いみたいな風潮がある(と勝手に思っている)が、Windows系だとマクロ職人的気質やパワーユーザ的知識があると、いっしょに仕事をする人に一目置かれたりする。

知識はないよりもある方がいい、ただお金を支払って身につけるのも今の時代あまりセンスがあるとはいえないと思うので、自分がどういうDX人材になりたいのか?(なるべきか?)を見定めて、低コストかつ短期間でそうなれるように情報収集に取り組むことが大切なのではないか。

デジタルスキル標準は大企業の共通言語であって、個人レベルのスキルロードマップとは異なる

デジタルスキル標準やDXリテラシー標準は、基本的には大規模組織が人材を分類・配置・評価するための、採用や評価、配置といったマネジメントの指針として設計されている。

そのため、個人がDX時代にどのように生きるべきか、どのようなキャリアを築くべきかを考えるための指針ではないという点には注意が必要である。(昨今のAI教育サービスを見ているとこの辺がごっちゃになっている気がする)

これらの標準は役割ベースで定義されており、もともと目の前にある課題を、状況に応じて最適な方法でDXしていく実践とは、少なからず解離がある。

もちろん、日々の業務改善やデータ活用、プロダクトに対して考え、取り組んできたことを、組織全体という視点から見たときにどの位置づけにあるのかをマッピングするという使い方はあり得る。

しかし、スキル標準を起点に「自分が身につけるべきスキル」を逆算して学習していくアプローチは、すでに現場で実践している人にとっては違和感が生じやすい。

…というのも、現場で生まれるスキルは、もともとスキル標準から生まれたものではなく、後から整理・言語化されて標準化されたものだからである。

そういう意味では、実践から標準へという流れが本来であり、スキル標準から実践へというのは、見方によっては逆のアプローチだと言えることは知っておいたほうがいい。

徒然草2.0
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