IT|『Acing the System Design Interview』を読んだ。システム設計には様々なトレードオフの中で最適解を導く力が求められる。

徒然草2.0

『Acing the System Design Interview(邦題:システム設計面接の傾向と対策)』感想。

AWSなどの機能を組み合わせて「コストと性能のバランスがとれたシステム」を考えるのは嫌いじゃないけれど、システム設計の面接はいつも惨敗だ。どうしても一直線に「これが最適解だ!」と語ってしまい、双方向の議論が苦手だ。

…加えて、専門用語も少ないし質問にうまく答えられない。手を動かして最適解を探るタイプの自分には、口頭で技術を語る(もしくは、なんらかの書類を提出するにしても)それらの面接は常にハードモードだ。そもそも模範解答が分からない。

そんな私にとって、この本『Acing the System Design Interview』はまさに光明だ。現代のWebシステムは大小問わず、シンプルな「リクエストとレスポンス」で成り立つものが多いくらいの認識だが…しかし、同じ領域でもエンジニアの年収は300万円から3000万円超まで大きな差がある。

この違いはどこからくるのだろう?

本書はその答えの一端を、「大企業で評価されるシニアエンジニアの思考法」として示してくれる。

例えば技術的な評価として「システムを議論する際にスムーズにズームイン/ズームアウトできる力」が求められる。ロードバランサやNoSQLデータベースなど、普段触らない領域にも理解を広げ、全体を俯瞰しながら細部にも踏み込めることが求められる。アーキテクトを目指すならば、避けて通れない。対策無しではまず知識レベルを繕えない。

個人的には「それって本当に自分のやりたいことなのか?」という迷いもある。それでも、わからないままにしておくより、知っておいたほうが確実に視野は広がる。

本書はそんな気づきを与えてくれる構成になっており、システムアーキテクトを目指す人にとって、必読の“システム面接対策の赤本”と言えるのかもしれない。

徒然草2.0
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