鬼滅の刃の遊郭編を見ていた感想で以下のような感想を書いたのですが…
花魁は最上級の位であるからして芸を極めし者としては”幸せをつかめる人”って描かれていますが、現実はそんな生ぬるいものではない
これって職業差別でしょうか?であれば”取り消さないといけない”と思って花魁について調べています。ある人に聞いたのですが、遊女の最高位の花魁となれば将軍の誘いを断ってもいい粋でなければいけなかった。客の方に金があることが前提だが金があっても断れたそうです。つまり、そこには自由な意志があった。また社会的な地位もあった?。
…とはいえ、もとより貧困が理由に売られてきて止むを得ず遊女になる”職業選択の無さ”=雇用機会の不平等(なんていうと現代人の観点まるだしで変な気もしますが)。まあでもこれは、遊女に限った話ではないと思います。なんらかの労働価値に値段が付けられて売り買いされた時代があったに過ぎません(突き詰めて言えば、今だって仕組み上は大きくかわりません)
また座敷では、遊女が上座で客が下座である。これは芸をやるののが高いところにいて普通だと思う。いずれにしても、客が遊女を品定めをするよりも、遊女が客を品定めする立場にあった。(wikipediaを参考にした)下品な客に対するシステムというかある種の常識が客にも求められたとは言えるのではないでしょうか。
なお、遊女が仕事につける期間は18-28ですが平均寿命は22.7歳とのこと。人間の命にしては儚すぎませんか。寿命が長ければ良いというものではありませんが、命がけのしごとであることには代わりないように思います。この部分を深く探っていくと胃が痛くなりそうですね。
ま、いずれにしても、現代人の感覚で良い悪いと評するようなものではないだろうということと、花魁道中なんかを調べてみると客にせよ店側にせよ多くの人が遊郭に携わっているわけで、当時のエンターティメントとしての経済規模が如何に大きいものであったかがよく分かります。
紀元前のギリシャ時代でも、貧乏な市民よりも優雅に暮らす奴隷もいるなんて話と同様で、過酷と言われる業種や身分でも皆が目を見張るポジションの人もいるという話に過ぎない気もする。それはあくまで例外中の例外なのであって、大勢のための分析なれば無視とは言わないまでも別格の事象として扱うべきものなのかもしれません。
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