雑思想史。社会主義とプラグマティズム。

徒然草2.0

社会主義と共産主義

18世紀に産業革命が起こり、生産手段を持つ有産階級であるブルジョワ(資本家)と、無産階級のプロレタリアート(労働者)の間で経済格差が広がった。

イギリスのトマス・モアは『ユートピア』を著し「私的所有権を廃止した社会を目指すべき」と説いた。イギリスの資本家であるロバート・オーウェンは利害存在が存在しないニューハーモニー村という理想郷を作ろうとするも失敗した。サン・シモンは搾取のない純粋な産業社会を理想として、その実践を説いた。フランスのフーリエは「ファランジュ(ファランステール)」という共同体を構想した。(なお、マルクスやユンゲルスはこれらを空想的社会主義と呼んで批判した)

プルードンは強制的な権威を拒絶する無政府主義(アナーキズム)を説いた。

マルクスは搾取のない平等社会を目指すべきだと考えた。これを社会主義思想という。エンゲルスは社会主義が発展した社会を共産主義と呼びマルクスと『共産党宣言』を執筆した。唯物史観を説き『資本論』を著した。「全世界のプロレタリア、団結せよ!」と呼びかけた。マルクスの思想をマルクス主義と言った。

レーニンは初の社会主義国であるソビエト社会主義共和国連邦を設立させた。『帝国主義論』などを著した。毛沢東は第二次世界大戦後の1949年に中華人民共和国を建国し、民主主義を経て社会主義へ移行する「新民主主義」を唱えた。

ベルンシュタインはマルクス主義の考えを修正した修正マルクス主義を説いた。イギリスのウェップ夫妻やバーナード・ショーなども自身の修正マルクス主義を説いた。フェビアン社会主義と呼ばれる社会主義などがある。

プラグマティズム

イギリスの経験論や功利主義を経てアメリカのFrontierSpiritの影響を経て産まれた実用的な現実主義的な思想のことをプラグマティズムという。

パースはプラグマティズムの創始者で、ハーバード大学に「形而上学クラブ」というサークルを結成して、プラグマ(行為)に注目すべきと説いた。観念や信念は行為やその結果を通じて初めて意味を持つと考えた。ジェームズがプラグマティズムを実用主義として普及させた。デューイはプラグマティズムに社会性を持たせて大成した。道具主義を説いた。プラグマティズムは停滞したが、その後にローティにより復権させた。ローティは『偶然性・アイロニー・連帯』を著した。

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