…ラインハルトとキルヒアイスの殺人を暴く探偵物語だったが…
銀河帝国の選民思想、遺伝操作、差別などに始まる国家システムを否定する複雑な話になっている。
国家システムの中でささやかな幸せを得ようともがいている人間模様というものも垣間見えた。
帝国主義っていうのはやはり窮屈だなあ…自由主義の腐敗もまたクソなわけで、
そのどちらが良いとか悪いとかいう話でもないんだろうな…なんてことを考えさせられる。
1時間くらいなのに、よくできた話だと思った。とてもおもしろかった。
キルヒアイスとラインハルトの関係や、なぜラインハルトが改革的な行動しないといけなかったか?
というより、彼の持つ正義の心にあまり共感できないでいたが、今回ばかりはいい話だった。
犯人を突き止めたキルヒアイスが優秀すぎると思ったが、その先にいた真犯人を突き止めたラインハルトはもっと優秀。
基本的にキルヒアイスが優秀過ぎるが、ちゃんとラインハルトが一番輝いているところがよい。
コメント