メルカリで年末年始にかけて、いらない本を売りまくっていました…20冊以上は売れたので、その間ずーっとローソンと自宅の間を往復していました。
おかげさまで寝正月にならずに済みました。
(別に本を売っていなくても、寝正月にはなりませんが…)
で、本を売っていたら…私には「よくわからない」質問をしてくるお客様がおりました。言っていることが「わからん」と小馬鹿にしているのではなく、単純に「えっ!?」ってなった「どういう意味?」という意味で言っています。
(誤解されては困るので、念の為)
以下、やり取りの内容です。
お客様「出品者様が面白いと思ったから、値段が高いんですか?」
私「えっ!?(どういうこと?)」
お客様のプロフィールを拝見させていただいたところ「学生」と書いてあったので、そのためかもしれませんが、まあでも私としては小学生ぐらいから物の値段がどうやって決まるのか知っていた気がするけれど…中学生や高校生になっても、よくわかっていない方がいるのだろうか?(小馬鹿にしていません)
商品やサービスの値段の決まり方
学生アカにつられているのかもしれませんが(ネットを長くやっているとそんなことを疑う嫌な人になってしまいますが)…真面目に回答してしまいました。
とはいえ、経済学の分厚い書籍とにらめっこしたことはありますが、よくわからなかったので間違っているかもしませんが…モノの値段って需要と供給とか希少性とかいうものの類で決まるんだと思いますよ、はい。
だから、本の内容と本の値段は(まったく関係ないわけじゃないけど)関係ないですよ…。という感覚値を知ってもらいたくて、胸が少し熱くなってしまいました。
だって、芥川賞をとった又吉直樹の「火花」は読んだことありませんが芥川賞をとるくらいなんだから文学的にまたエンターテインメント的に面白いんでしょう。
でも今、Amazonで見たら中古価格は1円ですよ。
古本屋に行っても100円から300円ぐらいで「火花」は買えるはずです。
なぜでしょう?
芸人が芥川賞をとるということで、受賞時は「読んでみたい」という方が大勢いたので、市場にたくさん本が出回ったのですね。でも、逆に芥川賞の作品を2回も3回も読む人はいません!(いたらすみません…)村上龍と金原ひとみの本は、2回くらい読んだことがある気がします…あまり意味がよくわからなかったんで読んだ…ってそうじゃないか。
水島ヒロの「KAGEROU」も1円です…これは内容もドイ………いや、読んでいないものを評価するのはやめましょう。
はやく、自民党総裁安倍晋三が宣伝塔となり(?)ゴリ押しで売りまくっている百田尚樹のコピペ本『日本国紀』は定価が税込みで1944円で中古価格が1688円ですが、これも値崩れしまくるタイプの本であることは間違いないんで、はやく、百田尚樹の遺書が1円で売られるようになるといいですね。
はやくを2回も言ってしまいました。
そうしたら、図書館で予約して読もうと思います。
書籍販売で感じる需要と供給
本を売っていると、この辺の感覚が自分の中で研ぎ澄まされてきて、何だか楽しくなってきます。
いくら高い本でも、高くしすぎるとメルカリで売れなくなる傾向がありますが、その一方で希少価値が高くなり値段が上がり続けていくという現象が書籍にもあります。株や不動産と同じで、そのモノの価値というよりも、市場に参加している人々の欲が勝ってしまうのか、値段が釣り上がるみたいな現象があるんですね。。
これ(この現象)って単純に面白いと思います。
逆に値段は値崩れしないけれど、需要と供給のバランスがよい書籍もあります。
買ったその日に売った本もありますが、まさに旬の本だかったから。このへんがわかってくると、損をしない買い物ができる気がします。
Django超入門という本は今のところ2000円で売れば1日で書いてがつきます。しかし、これがNode.js入門になると話が違ってきます。Node.jsの需要は一定数あるものの書籍が流通しすぎて値崩れしている感があります。新宿のブックオフに行ったら3冊ぐらい置いてあって「これはダメだ」と思いました。いくら流通量があっても供給量が増えると値段は下がらざるを得なくなるんですね。Djangoも需要があるんで超入門の価値が薄れてきました…価格競争に飲み込まれ中。
さて、もっと経済学用語を使って池上彰みたいにしたり顔ができればいいのですが、ようはそのへんの現象って肌で感じることができる…というのが私の持論です。いつか時間をとってちゃんと勉強しますが。
商売をするにあたってどこでポジションをとるか?
ここで重要なのが自分がどうやってこの市場で取引してお金を稼ぐか?やはり一番美味しいのは値崩れしない商品やサービスを供給し続ける側になること!これに尽きます。そういう考え方になるのも、モノの値段がどう決まるか?について知っていなければ、ない発想であるという観点から、やっぱり経済学という学問は重要だと思うに至ったのでした。
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