FYI、ASAP、TBDってコンサル用語? 使ってみたいような、みたくないような…。
コンサルファームの人に限らず、誰かのために仕事をするってある意味コンサルテーション。で、その極みが「コンサル」なわけで、そういう能力が高い人はやっぱりプロフェッショナルでカッコいい。自分も何か学べるかなと思って、たまにコンサル本を読む。今回はたまたま手に取った『コンサルが「マネージャ時代」に学ぶこと』(高松智史)。緑本=『最初の3年間で学ぶコト』の続編らしい。読んでみたら意外とおもしろかった。
全体のノリは体育会系で、理解より暗記、持ち帰るよりその場でやる、みたいな瞬発力が求められる感じ。
冒頭から「優しい上司よりインテレクチャルリーダーシップ」なんて話が出てくるんだけど、ここがすでに意味不明。理論的の対義語を感情的と見立てているのかもしれないけど、優しい知性的な人もいるじゃん。単純化しすぎ。わざと対比で印象に残す狙いかもしれないが、定義を飛ばして話が進むので、緑本を読んでない自分には分かりにくかった。しかも最後の方では「超優しいリーダーシップが優れている」とか「人前で怒らない人の方がいい」とか書かれていて、さっきと言ってること逆やん! まあ結局「物事は多面的です」ってことなんだろう。便利なまとめ方。
中盤以降は「AよりBが大事」って対比がずらっと並ぶ。
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論点マネジメント > タスクマネジメント
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ケース設計 > タスク設計
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モジュール設計 > 役割分担(違いがよく分からん…)
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朝令暮改 > 初志貫徹(正しいことが変われば変えろ)
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語る > 説明(説明しまーす!って言われると聞きたくなくなるのは分かる)
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お祝いは手紙や電話 > メールやチャット
WB=ホワイトボード、WBC=ホワイトボードチェック。そんなの知らねえよ、って略語も登場。
「ズレるのはいいが、結果的にズレるのはダメ」とか「アペンディックスは甘え」とか、言い切りが強い。「スライドは1+3+9枚」とか「面積グラフ>棒グラフ」みたいな小ネタもそれなりに役立つ。終盤は「ホチキスパッケージは捨てていい」とか「お土産はワインより1スライド」とか、ネタ切れ感もあったけど、それでも勢いで読ませる。
というわけで、だいぶ私の主観でてきとーなことを言うているけども、
まとめると、このノリのリーダーについて3年頑張れば、君も立派なコンサルになれる――そんな気にさせてくれる本だった。若い人にも、ベテランにもおすすめ。
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