人と会わずに仕事ができたらいいのにと若い時に思っていたけど、そういうのは多分無理だと諦めているので、人と会わずに仕事がしたいという若者に出会うと「それは無理だ」と言わずに応援したくなります。そんな方法があるなら私に教えておくれ。
というわけで私は孤独な人なのか自分ではよくわからないのだが、まあ友達と定義できる人はいないし「友達という定義はなんぞや?」とか言っている時点で無理だろうなあ。だから孤独な人種の類いなのだと思われるので、何でこの本を借りたのか覚えていないのだが、たぶんなにかで見かけて手にいれたのだが、、いまどき当たり前にすらなった孤独というものについて考えているコスメティック田中さんというYoutuberさんがいるらしいということで読んでみた次第だ。『「静かな人」の戦略書』という本があってその手の類いだと思っているが、いわゆる陽キャじゃなく陰キャになるのは、本人の性質だからしょうがないものだということを踏まえて、とはいえ人って集団で生きていかないといけないところもあり、じゃあどうやって折り合いをつけるのか?ということなんだけど『「静かな人」の戦略書』は書いているひとがエリートすぎて陰キャ庶民に役に立たない(涙)という印象が強かったが、コドマヨ(孤独マインド)の方はわりと誰にでも役立ちそうなニュアンスで書かれていて、その辺は好印象であったけど、まあいろいろなことを知ったからと言って結果的に私は孤独マインドを身に着けているらしいというふうにも気がついた。私は孤独であり孤独を好むという自覚はあるが、どうにか周囲と折り合いをつけて幸せに生きよう、みたいな問題意識がないと多分この手の本は読まないわけで、逆に問題意識を正しく持っていれば概ねなんとか正しい方向へ解決できるんだよね。なので、この手の本ってどういう意義があるんだろう?というふうにも思わなくもない。ストレートに言えばあまり役に立たない。最小限の努力で感じのいい人と思われなくても無害で当たり障りない人と思われる系対人技術とあんま変わらなくなってくる。「孤独でいいやでも…」て思っている人をターゲットに本を書くなり情報発信をするということが功を奏したマーケティング結果かな?と思った次第で、そんなに新しい発見はなかった。
陰キャの心が分かるバンドマン・大槻ケンジ『グミ・チョコレート・パイン』や朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』は陰キャと陽キャの苦悩があって面白いそうです。へえ。今度、読んでみるか。
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