なんかこう、法華経というものをさくっと理解する、ライトノベル…じゃないけど解説書が欲しいと常々と思っていまして。聖書研究とかも並行してやっていますが「やっぱり法華経って面白いな」が私の根底にあるっぽい。宗教に入らずに法華経を携える…という姿勢が大切なのではないか。と今のところ捉えている。
NHKで伊集院光とディスカッションしていた先生(植木雅俊氏)のやつが、わかりやすいのではないかと思って一度読んでみた次第。内容は…大学教授の先生が書いたものなので、結構これが本格的というか専門的で内容が濃い感じが。断片的な説明なので法華経の全体像が見えない感じが自分にはちょっと違うかな?と思ったが、新しい法華経の研究成果がたぶん書かれていて1つ1つの事柄についての理解はすごいしやすい。法華経は難解だから分からないなんて言うけど、きちんと読み解けばそこまで難しくない。
法華経の難解さを合理的にその時代背景を踏まえた上で現代人が納得するように読み解くガイドとしてはいいのではないか。矛盾した記述なんかは分析的に読もうと思うと躓くが、小乗仏教と大乗仏教の融合を実現しようとしたという観点から読めば、経典全体が合理的でよくできたものだ。強いて言えば完成されたもので、これ以上でも以下でもない構造というか仕組みになっているということが分かる。受難を受け入れて忍耐する大切さ。平等の思想。権力者に阿らず自らの仏道を進む理解の一助におすすめ。
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