時間がなくて真面目に読んでいないというか、読むレベルに私が達していなかったものの、ネットにある少ない情報と組み合わせて目を通すことで、とても視野が広がった気がする。グローバル化と企業間連携が世の中的な課題であるらしい。(言われてみればそうか)本の中身はかなり濃いので、他社のシステム導入事例や課題解決法などを網羅している人にはその要望を満たすのではないか。
※というわけで以下はあまりBOMとは関係ない個人的なメモです。
NECのサイトによれば製造業界のシステムはPDM→PLM→PLMプラットフォーム化しており、グローバル化や企業の統廃合に合わせたデータ連携などの幅広いニーズが製造業界で求められている。
リンク先の図が概念が秀逸。
縦軸に製品の複雑度と横軸に活用範囲の広がりが1990年から10年単位で現在に至るまでの変遷が時系列に表されていて分かりやすい。概念理解は言葉の定義を追ってもダメで、時系列でどのように変わったのか見るほうが、辞書的に経緯を深掘りするよりもずっと効率的に理解ができる。
例えば、IT業界の初心者にとって「ERP」と「基幹システム」って言葉は似て異なる言葉だと思われるかもしれない。辞書で見れば違うけれど、仕事のコミュニケーションにおいては主語に過ぎないし、だいたいどうでもいい。だいたいどうでもいいというのは、ただ文脈的にそれが何であるかわかれば問題ないことがほとんどでERPの持つそれぞれの機能や特性なんかを頭のなかに網羅しようとしてはいけないと思う(とはいえ覚えられないとしても網羅する作業を私は嫌いではないが)その辺の言葉の差異を一体どう知識ゼロの人が掴んでいくのか?プロセスに興味がある。
BOMというキーワードがついた分厚い書籍がいくつかあって、日本語でいうと部品表だけど、それがモノづくりのプロセスにおける情報媒体の要になっている、くらいの理解でいる。
NECのObbligatoについての気になるフレーズを抜き出してみる「過去の資産をスムーズに検索」「あらゆる情報が即座にトレースできる」「BOMの自動展開」「データドリブン型のものづくり」「エンジニアリングチェーンとサプライチェーンをデジタルにつなぐ」「社内外の情報をシームレスにつなぐ」「レジリエンス・カーボンニュートラル・サステナブル」なんとなくただ同じような意味の言葉を並べているだけのような気もするが心地良い。「QCDの向上」「複雑な仕様バリュエーション」「フルスクラッチシステムのノウハウをパッケージシステムへ移行」これはフルスクラッチシステムを作ってきた者からすると微妙(苦笑)。
「システムのモダナイズ化」「付帯構造」「付帯工事」
NECのobbligatoを使用するバルブを作る会社の株式会社キッツの製品情報「ジスク」「ボデー」これってジスクってディスクのことでボデーはボディのことだよね。こんな読み方をするんだ。ジスクは日本語で弁体といい、バルブ内に入っている筒型の部品っぽい。
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