よく情報商材系のプロモーションを見ていると、良く聞くキーフレーズがある...それは、
「本当の優良情報は、世間一般に出回ることがない」
そんなトーンのそういう話の本質を聞くには、それなりの対価を支払わねばならないようになっている。
そんな文脈で語られる、なんらかの希少情報があるらしい。
...結論から言おう。そんなうまい話はない、と。
しかし、それを詐欺とは微塵に思わず、買う輩も多いからこそ、彼らは存在し続けられるのだ。
彼らはよく言う「みなさんを本当に儲けさせたい」
そんなことを言うのならば、自分でお金を集めて自己責任で投資をすればいいだけではないか。
まあたしかに数千万円をポンと詰める人に、おいしい投資話がくる可能性はあるのかもしれない。そんなもの一般的な庶民には、ハイリスクだし金が出せないことが多いので情報すら来ないのかもしれない。しかしながら、そういった類の情報は、別に極めて気密性が高いものではない。大金を持っている法人や、その役員なら声がかかる、ただそれだけの話だ。
希少な情報というのは、そういう意味でも経験的には存在しない。
仮にそういうお金儲けに役立つ情報があるとすれば、業界人しか知らないノウハウやスキルがあるかもしれない。
ちなみに、私もお金儲けができるスキルがある。
プログラミングだ。プログラミングはゼロから一人でやるのは、なかなか辛いものがある。
だから、メンターになって人を指導する仕事を私はしている。
あなたが20代ならばIT会社で働いて勉強するのが望ましい。勉強は自分で継続して行うべきだが、実務を覚えれば仕事にする最低限のスキルは得られると思う。
...ところが、そういった境遇にはない方の「プログラミングをしたい」ニーズは昨今増えている。そういう人に対して、時間をかけてしっかりとした指導もできる。この時間は、お金に変えられない価値だと私は考えている。
この価値は、情報商材系の詐欺師が言う価値と同じで、希少性が高いものだと言いたい気持ちも自信もある。ある道で極めた知識を、きちんと伝えて使えるようになるということには、お金と時間がかかることでもあるし、それそのものに価値があると思う。
少し話は逸れるが、たとえ話で恐縮だが「私をTOEIC900点に1年でしてくれる人」がいたら、200万円を使ってもいい。結局そうなるためには、私の努力にかかっているところも多いだろうけど、なにか確信めいたものをもって指導してくれる講師がいるならば、それなりの対価を支払ってでも英語力は得たい。
...で、ここから私がいいたいことだが、そういう情報っていうのは、世の中に隠された希少な情報だろうか?
おそらく、そういった情報は、とってもシンプルで、どこかで聞いたことがある方法論のはずだ。
スキルの習得なんて、実際に世間からずれていない方法で、地道に努力を重ねるのが一番だ。
あたりまえな情報にしたがって、あたりまえなことをしっかり積み上げていくことが、実はとても大切なんだということに、今さら教える側になって気がつく。
他の分野を極めることも同じで、地道に自分にとって不足している必要な訓練を受けなければならない。「楽して設ける系」でないならば実行あるのみ、スキルやノウハウの類。結局、そこに隠された情報なんかない。お金持ちになる情報なんていうのも、プログラミングを極める方法となんら変わらないと言い切る自信がある。なぜなら、何かになる方法はどれも本質は似ているからだ。
これで希少な情報の価値というものについて、概ね「網羅」した気になっているのだが、抜けがあるだろうか。
(私の言っていることに誤りがあるというのならば、ぜひご指摘してほしいものだ)
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