ネタバレあり。
有名な作品だから「見ておかないといけない」かなーと思ってみてみたけど、正直なところ「べつに(それほど、面白くない)」作品でした。
まあ、可もなく不可もなく見られはしましたけど、すごい期待したほどじゃなかったなーっと、いう感じです。感動がなかったです(私の問題?)
超あらすじ
妻と不倫男を殺した冤罪で刑務所に入ったエリート銀行員のアンディ。持ち前の知識と粘り強さで周りの囚人にいい影響を与えていく。刑務所の汚職に手を貸すも、最後は脱獄に成功、刑務所の所長の悪事を世間へ晒し、アンディは自由の身になる。囚人レッドも友アンディの姿を見て刑務所を出所した。
個人的な感想
世間的には「どんな苦境でも希望を持って生きろ!」という作品ということみたいですが、個人的にはちょっとそれは違うんじゃないかな―?最後は首を釣ってしまった図書係のおじいさんだって、必死に生きてきたわけです。刑務所の中で高卒資格を得るも、アンディを失うわけには行かず私利私欲を貪る刑務所長に、口封じで殺された青年だって、必死に生きてきたわけです。あれはあれでいいじゃないですか。人生に意味なんてないんだし。
ちなみに、妻と浮気相手を殺害した罪(冤罪)で刑務所に打ち込まれた元エリート銀行員のアンディが、刑務所内で成功したのは彼に”知性”があったからこそだと思います。もっとも重要なのは”知性”だね。彼に知性が無ければ”自由”を得ることもできませんでした。
刑務官の相続金を最大化したのは、税務の知識があったから。ファイナンシャルプランニングの知識も役立った。刑務所長に気に入られたのは聖書を空で唱える教養があったから。法務の知識があったから、法律の抜け目を上手く利用できた。
見かけは不器用なやつだが、粘り強く芯のある男だったからこそ、脱獄も成功。その後どうやら幸せな人生を歩むことができたし、運び屋のレッドとも友情を築くことができた。
まあそれはそれでいいけど…ただ、それだけの話じゃね?
モンテ・クリスト伯のダンテスみたいに犯人に仕返しするのかと思ったが、そういうのは無かった。なぞの清々しい終わり方で、物足りなかった。
監督は「フランク・ダラボン」私が好んで見ていた「ウォーキングデッド」を撮った人でもある。言われてみれば確かに、全体の雰囲気が似ているところがあるかもしれない。
…でもね、ただ、それ以上でもそれ以下でもないんだよね。
※あとは…この映画を逆説的に捉えるとするならば、刑務所の汚職や暴力や囚人達の絶望な心理をリアルに書き出した作品とも言えるのだろう。実際アメリカの刑務所では、このような狼藉が日常茶飯なのかもしれない。
つーわけで、映画の評価は星3個かなーちょっと期待をいだき過ぎたかもしれません。。
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