日記|歳をとり、冬のコートがデフレ化している。

徒然草2.0
Portrait of happy black mechanic working in auto repair shop and looking at camera.

家の近くにワークマンプラスができた。まあ、近くと言っても電車で数駅行って、そこから徒歩10分くらいかかるけど、以前よりずっと行きやすくなった。

20歳のころは3万円か2万円くらいのコートを買っていた気がする。スーツの青木とかで買えば、当たり障りないものでもそのくらいする。25歳のころは1万5千円くらいのコートを買ったような気もする……まあ、あまり覚えていないけど。30歳のときはユニクロで1万円のコートを買い(なんだかんだで、このコート10年前後も着続けた気がする)、40歳の今はワークマンプラスで5千円(価格は3,900円)のコートを買った。温かさの基準がLV4とか書かれている。スーツとも合わせられる感じの雰囲気でよさげ。

年を経るごとにコートにかける値段がどんどん安くなっているのは、客観的に見るとなんとなく良くない傾向のように思える。歳をとって収入が増えたら身なりを整えるのが紳士として自然な気もするけど、もちろん値段が高ければいいというものでもないだろう。

自分の場合、収入を増やす手段があまり思い浮かばないし、無理に働いて増やそうという気もないので、手元の資金を劇的に増やすという妄想も膨らまない。結局、支出を抑えることに意識が向くし、もともと衣食住にコストをかけたくないケチな精神が頭の中を占めている。

フリースもワークマンプラスで1,500円のものを買った。もこもこしたポリエステル製。モンベルのフリースがだめになったので買い替えたのだが、モンベルは期待していたほどでもなかった。いつかパタゴニアのフリースを買おうと思っていたが、ケチなので手が出ない。調べるほど欲しくなる。レトロXは3万7千円くらいするので、価格差は25倍。環境にいいとか、研究された素材とかいろいろ説明できるけど、正直良さがわからなければ買わなくてもいい。とはいえ、いつか買いたいと思って20年経った。たぶん一生買わないんだろう。還暦を過ぎたら、赤いちゃんちゃんこ代わりに、レトロX(普通の色がいい)のフリースを誰か買ってくれないかと思う。

マムートのジャケットも気になる。数年前に「マムートというマンモスのブランドがある」と知ってから、意識するようになった。今日、ワークマンで暴風用のレインコートを見たけど、安くてカッコいい……昔はこんなのなかった。春になったら、登山用かつタウンユースで着られるアウターをまた買おうと思う。

モンベルの信者というほど商品を買っているわけではないが、街でモンベルを見かけることが増え、今さら信者と名乗るのも恥ずかしい。だから、当たり障りなくてコスパのいいワークマンプラスが今は好きだ。街がワークマンプラスだらけになって、「あれはワークマンだな」と誰でもわかるようになったら、また違う方向を目指すかもしれない。
ワークマンは結構売れているはずだが、タウンユースで着ている人はまだあまり見かけない。たぶん、自分がワークマンを着ていると自覚できないだけで、「あ、あの人は全身ワークマンだな」と認識できるスキルを身につければ、自分もワークマン信者を名乗れるのかもしれない。普段着でスタイリッシュな作業着としてワークマンを着るのも、悪くないと思っている。

個人的にはユニクロが流行っている理由が今でもよくわからない。ヒートテックが出た当初はありがたく買ったけど、別にそこまでありがたがる必要もなかった気がする。

ただ、ワークマンはまだまだ伸びる余地があると思う。これから世界が貧しくなれば、安さと機能性を求める層を巻き込んでさらに成長するだろう。数年前からシマムラを利用しているが、「欲しいものとなんか違う」という違和感が目立ち、本当に必要な消耗品くらいしか買わない。

徒然草2.0
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