人と関わると、どうしてもエネルギーが減っていく気がする。
じゃあ一切合切、人間断ちすればエネルギーが充電されっぱなしになるのか?といえば、たぶんそうでもないのだろう。でも最近そういう状況がないので、あまり想像できないだけかもしれない。
家族だとそこまで疲れないけど、他人がいると疲れる人もいる。知人同士なら平気でも、新しい人が入ると疲れる人もいる。自分の場合は、人に多く会った日は気を使いすぎるのか、余計な考えごとをしてしまう。単に相性が悪くてイラつくこともあるが、総じて「人と会うと疲れる」という感覚は誰にでも多少はあると思う。
ただ慣れの問題も大きい。毎日「新しい人」と接する環境なら、逆に疲れを自覚しなくなる。ところが人に会わない生活が続くと、いざ誰かと会ったときにその差を強く感じてしまい、「人と関わるのってやっぱりストレスだな」と思ったりもする。わりとコミュニケーション能力が高く、陽キャだと言われる人がひとり時間を大切にしていることもままある。みんな外部の人と関われるエネルギーは人によってキャパは違えどもある程度の量が決まっているのかもしれない。それが極端に小さいキャパの人は大変だろう…自分もその部類な気がする。
集団生活も、いざやれば案外できる。でも想像すると面倒に感じる。自分は、人と関わることで過去の嫌な記憶が刺激されたり、余計に振り回されたりする。逆に毎日人と関わっていると、考える暇もなくなってそれほど気にならないこともある。
結局は「相性」次第とも言える。環境や人との組み合わせで問題は起きるが、うまく噛み合えばそれなりにやっていける。特定の人だけにひどくストレスを感じることもある。だから完全に避ける必要はないというか避けれないし、むしろ距離感をどう保つかが肝心なのだろう。
ただ、自分は性格的に極端なのか徹底的に「人断ち」してしまいたくなる考えを抱く。しかしそうして人断ちすると人付き合いを忘れてしまいそうで、それも怖い。だから「これでいいのか?」と思い、人の集まる場所に顔を出すこともあった。20代で一人暮らししていた頃、連休で誰とも話さず、スーパーでレジの人に「お箸いりません」と言っただけで妙に新鮮に感じたことがあった。あ、俺まだ喋れて正気っぽい…みたいな。
今は年齢を重ねたので、あの頃の「変な気持ち」にはならないかもしれない。でも「人は独りで生きられない」とはやはり思うところがある。
もし試しに、山奥で1年、いや3年や5年、誰とも話さず過ごしたらどうなるのか。頭がおかしくなるのか。ちょっと実験してみたい気もしている。定年後に誰かスポンサーしてくれないかな。(いつになるやら?)
コメント