株式はボラティリティが大きい。上がったり下がったりする幅は不動産やFX(ドル円）の比じゃない。数日で２倍になることもあれば半分になってしまうことも別に珍しくない。金融危機が起こればすっからかんになる。長期のチャートを見て徐々に上がっている株も、いざ自分が買うと下降したり平坦に進む。どうにか値上がりして、利益が出ても、がんばっただけ稼げているのか？というと、これまた大変怪しい。精神的な消耗のほうが大きい気がする。じゃあ、インデックスファンドに預けていればいいのか？というと、これはこれで値下がりする時はするわけです。サラリーマンは長期で投資がオススメなんて言うひとがいる。NISAやidecoを使えと言うが分散型のindexファンドだって元本割れて下がる時は、だだ下がりする驚異に怯えなくてはならない。４桁万円つっこんでいるなら、３桁かるく吹っ飛んでも笑っていなければならない。数日で100万円を失って、あなたはニコニコしていられるのだろうか？含み益があれば別かもしれないが、私は甚だ疑問に思う。
分散投資、長期投資、積立投資、ドルコスト平均法、資産の３分法、資産の４分法、資産の８分法。そういうものが、いくらか正しいと少し前まで思っていたが、最近がらりと考えが変わった。短期投資はバカがするもので、中期投資、長期投資が大切とか思っていた。「中長期計画が大事だ」なんて、誰でも口だけなら言える。お利口な振りで勝てれば誰も苦労しない。
そういえば、GPIFの年金運用で40兆円を失っているという試算もあるが、世の中の人はそのことを知っているのだろうか？日本共産党とかが大げさに喧伝している部分もあって、長期的に配当益も入れれば大きく値崩れしなければ長期的にプラスとなるとは思うが、官製相場で日経平均もしくは米国株の値段が保たれるのか誰も分からない状態は変わらない。
そんな状況でどうやって心穏やかに投資をすればいいのか考えて…たどり着いた手法がある。それが株を持たない長期投資。株で利益を出している人は、結構この方法に近いものを使っている人がいるのに、なぜか株式投資系のメディアは、その手法自体はあまり語られない。全体が景気減速で下がったら買う投資方法だ。
まず、現金を半分、三等分、四等分に分ける。
別に分けなくてもいいけど、分けたほうがリスクが減らせる。リスクが減っただけ利益は減る。資金量にもよるが現金を半分か三等分ぐらいに分けるほうが無難だと思い「分ける」ことを推奨する。またく分けなくても構わない。
景気が減速するニュースを待ち、下げ相場の底で資金を投下
ただの業績悪化で一企業の下方修正などは無視する。原因は分からないが経済全体が冷え込み一気に資金が抜かれていき市場が警戒する。そのタイミングで分けた現金のひとかたまりを投入する。１２０万円の現金があったとして、三等分に分けたのなら、４０万円を使用する。底と思われるところで買いを入れる。それでもなおまだ下がるようなら、様子を見て残りの４０万を少しずつ投入。底が確定して反発しだして利益が出てきたら買い増さない。利益を少しずつ確定させる。もとの値段に戻ったら、すべての資金を引き上げること。長期投資と銘打ちたいならば（？）少しだけ持っても構わない。
すぐに売るのは、株にしていることが、そもそもリスクだと考えるからだ。
現金が株になっている期間を極力減らす。８０万円を突っ込んでも、なお株価が下がり続ける時は、あきらかに判断ミス。状況を見て逃げたほうがいいが、見極めるポイント。でも、まったく慌てなくていい。急速に下がっていく過程で買いましているのだから、最初に保有していて売り逃げられなかった人がいる。その人と比べれば損をしているとは言えない。自分よりも苦しい人がいることが明らかなんだから、ずいぶん気が楽ではないか？。
それにまだ買い増す40万円もあるのだ。まだ勝負ができる。
まだ反発する余地があるならば、40万円を投下すればいい。
ルーレットで言うところの、マーチンゲール法に近いが、大暴落で買い手がつかないような状態に陥らない限り、株が下がり続けることなどまずありえない。経済の実態があって人が生活している以上、企業活動などなくなるわけがないのだ…株がゼロになるわけがない。一時的に安くなった企業へ投資していると思えば絶好の買い場において買い支えしていると思えば、一種の社会貢献だと言ってもいい。上がっているときに買う連中と一緒にしないでもらいたい！とドヤ顔していればOK。
2018年のクリスマスイブに、どかんと下げたが、年始に完全復活しました。この方法で（薄いですが）利益が出ました。私が主に持っている東京電力が、銚子の風力発電を商用利用開始したという好材料もありましたが、それがなくてもきちんと別の銘柄（三菱地所）で利益が出ていました。株で持ち続けていた人は、胃の痛い１日だったに違いないけど、下がったところで仕込んだ私は年始が楽しみでしょうがなかった。
塩漬けになってしまったら、その時はその時で、本業がんばります。今、東証の株価検索から株価を取得するコードを書いていて、これを飯の種にする予定です。
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