野村総合研究所の富裕層の基準は役に立たないよな…というぼやきです。
あれってあくまで野村総研がマーケティングに役立てるものであって、自分が富裕層かどうかを表すものではないと思うんです。同様に、この野村総合研究所の富裕層ピラミッドの定義のセグメントで他者を見て「この人は富裕層」とか「この人は準富裕層」だとか判断しても無意味(あ、そんなことをしていたのは私だけか(汗))。
だから、個人的には役立たないと思っている。(金融商品を売りつける仕事には役立つというのは、この限りではありません)…というのも、野村総合研究所の富裕層とかの定義は純金融資産保有額をもとに分類するので、手持ちの資産(住宅や自動車や貴金属)を含まないから。
例えば、岸田文雄総理の資産は2021年に公表されたものを見ると、2億868万円だがそのほとんどは静岡と広島の住宅と土地の資産額であって定期預金が1000万円くらい。普通預金などの額が不明なのでこれも無意味な資産公表であるが仮に2000万円だとしたらマス層。それより少し多く4000万円だとしてもアッパーマス層。だとすれば、庶民とあんま変わらないのかもしれない…と言えるんだろうか。資産管理会社なども政治家の資産から除外されるので限りなく無意味な資産公表額である。同様に、と一緒くたにしてはいけないかもしれないが、野村総合研究所の基準で岸田文雄がマス層やアッパーマス層かもしれないというのはまた無意味で詮無い話だろう。
ローンの支払いが残っていない豪邸に住んで外車を並べて3000万円の預金しかないマス層もいれば、生活を極限まで切り詰めて大手企業に入社以来お給料のほとんどをインデックスファンドへ積立購入し続け、5000万円以上の金融資産を持つ準富裕層もいるだろう。子供部屋に住む無趣味な独身男なら定年までに金融資産は軽く1億を超えて富裕層になるかもしれないしm、さらに長生きすれば超富裕層(※1)も十分に圏内だ…でも確かにお金を持っている人かもしれないけれど、なんか「富裕層」というのは感覚的に違う気がしてならない。
※1…ボーナス込み平均20万円を年7%で30年運用したら2.4億なので生涯賃金にしたら軽く5億超えてきます。
自分も場合もそうだけど、車も持たず家も持たなければ…そりゃあ金融資産が少しは増えるよな、っと。家持ちの人と金融資産の総量を単純比較しても無意味なんだな。年金2000万円が足りないという金融庁の資産も家を持っている人前提でつくられているので、家がない人じゃ早い話が貯金2000万円じゃあ足りませんし。
というわけで、準富裕層とか富裕層とかいう言葉とはいろんな程遠いなと感じているところです。
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