イラクで、若者を中心としたデモが政府の警察や軍隊と衝突し、多数の死者や拘束者が出ているという情報を、毎日それとなく、分かる範囲で追いかけている。
日本でも、不満が爆発するような事件が起きてもいいのではないか、と思うことがある。だが、生憎というべきか、日本には仕事があり、失業率も低い。若者はエネルギーを、政権や年寄りに対する不満にぶつける必要がないのだろう。
政治に怒りを向けるより、自己投資、株式投資、副業でもやったほうがマシ、という判断なのだと思う。
高市政権は、若者というより現役世代を中心とした支持を背景に、衆議院を解散し、政権の強化を図るらしいがそれはさておき。。。
日本の若者も中国の若者も、根っこはそれほど変わらない気がする。
私が仕事をしていて出会う人は、基本的にエリートで、バイタリティがある。一方で、無力感に打ちひしがれてしまう人は、中国的に言えば「寝そべり族」になる。
少し極端な見方かもしれないが、寝っ転がって生きていける(それを生きていると言えるのかは分からないが)社会というのは、ある意味、悪くない社会なのかもしれない。
日本でも、「努力しても救われない」という空気は確かにある。構造の根っこは、そう大きく変わっていない。
「働いたら負け」という言葉は最近あまり聞かなくなったが、個人的にも、コスパよく暮らして、あまり稼がずに生きたいとは思っている。家族は、たぶん白い目で見ている。
それはさておき、どちらかというと革命思考の私は、現在進行形で荒々しいことが起きているイラクのほうに、絶望と同時に、どこか希望のようなものを感じてしまう。
もっとも、日本が同じ状況になったら、若者には「デモには参加せず、遠くで見ていろ」と言うだろうだろうけど。
事を急いでしまう性格の人間は、幸い、私の周りにはあまりいない。だが、正直に言えば、自分自身が火中に飛び込んでみたい気分になっているのかもしれない。
デモに参加したところで、何かの足しになるわけではない。それならネット工作でもやっていたほうがマシ、という冷めたメンタリティもある。
それでも、ここぞという場面で、現実に身体ごと迫り出したくなる。デモをやる人には、そんなイメージがある。
まあ、私は基本的に、そういうことはしないのだが。
イラクでは過去にも似たような出来事があり、鎮圧されてきた。だが今回の騒動は、それらを凌駕する規模のように見える。
このムーブメントが、今後どんな影響を及ぼすのか。政権運営に反映され、何かが改善されるのか。正直、よく分からない。
どうなるのだろう。
P.S.
「中国経済はヤバい」という話は、昔から言われ続けている。だが、ヤバいと言われている割に、決定的な何かが起こるわけでもなく、中国は相変わらず、世界に対して強気だ。
株価はガチャガチャしているが、致命的な下がり方をしているようにも見えない。
高齢化は進んでいるが、それはどこの国も同じだ。
そんなわけで、中国経済ヤバい系のYouTubeを見るのが、わりと面白い。
地方都市に、高層マンションが林立しているが、人が住んでいない。ただ空室なだけらしい。
土地の利益を見越して、地方自治体が見境なく建物を建てた結果だという。それが最終的にどうなるのかは、まだ分からない。
国は、ソフトランディングさせるために、どうにかこうにか手を焼いている――というのが実情らしい。
寝そべり族、ねずみ族。それらを見ていると、仕事がある日本のほうが、まだマシなのかもしれない、と思えてくる。

コメント