戯言|はじめの一歩を読んでいる。60巻過ぎたけど、闇を背負った負け犬に勝ってもらいたいよね

徒然草2.0

※ネタバレあり

鷹村VSホーク戦からの鷹村VSイーグル戦で鷹村がKO勝ちし、2階級制覇を達成する展開はやはり圧巻だった。王者の貫禄を存分に見せつける試合で、漫画としての盛り上がりは十分にあったと思う。

ただ一方、この作品は長期連載ゆえに、どこか賞味期限が近づいているようにも感じてしまう。青木や木村の試合が完全にギャグ寄りになっていたり、ふるちんにうんこに下ネタや過剰な演出になると、個人的には少し距離を感じてしまう。間柴の扱いも、以前の緊張感とは違う方向へ振れている印象がある。

それでも、弱さや闇を抱えた人物たちの戦いを描く部分には、やはり胸を打たれるものがある。鷹村だけは別格として、他の登場人物はどこかしら不完全で、だからこそ応援したくなる。そういう意味では、この作品は「弱者がもがきながら前へ進む物語」としての魅力が強い。

自分がただ年寄りになったせいもあるのかもしれない。

だからこそ、個人的には鷹村の王者としての戦いよりも、千堂や宮田よりも、むしろ山田や板垣、今井、あるいは牧野のような目立たない選手たちの姿に心を動かされる。沢村のような異質な存在や、武のように一歩を苦しめた相手の人間ドラマも印象深い。海人の島袋は存在感があったなあ。

超人的な天才やカリスマよりも、守るものがある人、弱さを抱えた人の物語のほうが、自分には響くのかもしれない。鷹村がさらに上を目指す展開も王道ではあるが、読者としては「もう十分では」と感じてしまう部分もある。

というよりもう一歩が話の中心にいなくても、それぞれの人物の物語はそれなりに面白い。長期連載ならではの群像劇として楽しめる側面は確かにある。

でも最近は「どう楽しめばいいのか」と考えてしまう瞬間もある。それは少し飽きが来ている証拠なのかもしれない。それでも完全に離れられないのは、この作品のどこかにまだ惹かれているからなのかもしれないが⋯読む理由もあまりない宙ぶらりん状態だ。なんで自分はボクシングやっているんだろう?という一歩状態に陥っている⋯。

徒然草2.0
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