長井雅楽(ながいうた)は薩摩藩士で開国論者であった。
『航海遠略策』(こうかいえんりゃくさく)を著して、外国人を排除する攘夷運動を不平等条約を破棄するのではなく、海外と広く取引をして国力を要請してから外国と対抗して行こう、という建白を行った。
大老・井伊直弼の不平等条約にはじまり、安政の大獄から桜田門外の変にまで至った幕府(というより朝廷)の行動を変えさせようとしたのだ。長井雅楽は幕府の威厳などというものに捕らわれず、現代から見ても非常にまっとうな考え方ができる人だった。吉田松陰も同じような考え方で開国論を唱えてはいたが、ペリーの黒船に勝手に乗り込んだり性急すぎるところがあった(汗)
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