太宰治の「斜陽」という小説で、
蝮(マムシ)の卵を見つけた主人公が、それを焼いてしまうという場面がある。
ところが、それが蛇(ヘビ)の卵とわかってしまった…。という場面がある。
私は、どちらも「ヘビじゃね?」という気がしたのだが、
たぶん蝮(マムシ)は毒があり、蛇(へび)は毒がない、という理由で、
明確な区別がされているということなのだろう。
沖縄のハブなんかも、蛇(へび)とはあまり言わずに、ハブと言うのはそのためだ。
…と理解しているが、合っているんだろうか。
ブユという虫も人に噛みつく害虫なので、小蝿と区別されてブユだかブヨだとかカタカナの名前がつけられている。たぶん、こいつが人に噛みつかず害がなかったら、ただの小蝿だろう。
論理的に同じものなのに、その人間の視点だけで、ぜんぜん違うものとして扱われる。
…というのは奇妙でとても面白い。
人は害があるものは、カテゴライズして区別したいらしい。
いずれにしても、そういった区別や分類は、害があるモノに名前をつけて生まれるのだろう。
ちょっとちがうかもしれないが、○カとか○ホみたいな悪口も無数の数があるが、
その発端なんかを調べていくと何か気がつくことのかもしれない。
そういえば全然関係ないけど、
「を」←これなんて読む? “Woと読むのは愛媛の方言”「月曜から夜ふかし」きっかけで議論に 「……え??」「『を』はWoやろ!!!」
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2208/17/news157.html
名古屋というか愛知県民の人は「を」をWoと読むらしい。
まあ、たしかに音を区別したほうが間違えにくい気はするが「を」が「お」と同じ音でも困ったことはまずないかな。。
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