※けして暴力を推奨しているわけではありません。ただ暴力とは何で合ったのか?を考えたエッセイというか戯言ってだけです。※
乱暴であっても良いが下品であってはダメなんじゃないか。
しかし、まあ私はどうも下品だな、とよくたまに自覚することがある。
あれ、なんで俺は今とても下品な考えをしているのだろう?
乱暴であり下品だというわけだ。
…せめて、曲がりなりにも私は人間なのだから、どっちかの性格を直さないとすると、たぶん見込みがあるのは下品の方だろう。
なぜなら、乱暴はアプリオリで下品はアポステリオリ、とまでは言えないかもしれないが、乱暴なのはより源泉に近いところにある。それはそれで精神のそこに流れているものだ。しかし、下品は本人の心の働きでもあるかもしれないが、外もしくは内省的に顧みられるものという意味でも、だいたい底が浅い。底が浅いから下品だとも言える。
それに、乱暴は本能で下品はどこからきたのか?というと、乱暴をどうにか抑え込まないと生きていけないと統制した結果である気がする。それがすべてでないにしても、乱暴を乱暴なままにしておきたいがために、適当な理由を付けて卑しい考えを持ち得て、羞恥心から隠していたが、それが隠しきれず溢れ出ててきた澱みが下品。そのうち自覚なしに溢れてくると、テロリストの自覚なき異臭騒ぎ同然。下品の下品たるや、自覚なしに異臭を巻きはじめるから、大変質が悪い。
下品は下品な人から離れないといけないが、それをし続ければ人でなしの国に引っ越すしかないので、なんとか自分の中に下品が入り込まないように壁を作るより他にない。アクセプトしたものが自分の裡に入り時に出て、下品が出るのでアクセプトしないようにする。入ってきたものは自覚的にアウトプットして、デトックする。これはよくてこれはダメだと見極める。
で、ここからが本題なんだけど。今まで書いてきたもっともらしいことを否定したい。ただこれは、結局のところ下品の再生産なのではないか?下品はあれこれ野蛮なるものを押し込めようとして出た結果なのであって、もとを正せば清々しく素っ裸の原点回帰された原始的な野蛮には下品は含まれない。であるとすれば無理に下品と上品を決めるのは、底が浅い判断だ。そんなに私は左脳が強くないから、あれこれ考えて素敵な振る舞いをするには無理がある。無理があるからこじらせるのだし、こじらせて結局のところ下品が消えない。下品が再生産される。
じゃあ、どうすればいいのか?ってことなんですけど、じゃあ無理に下品をどうにかこうにかしようとしないでほおっておく。それより自分が得意な原始的な乱暴を極めていく。正しい乱暴ができれば、誤った所作=下品な行いは減っていくということになるんです。
ここまで具体的な話をしていないのでなんともイメージしずらいかもしれません。なので、例え話をすると…
たとえば路上で喧嘩になったとしましょう。
「言葉でやりあっても拉致があかない。周りに迷惑をかけないためにも、裏の駐車場で殴り合いで正々堂々と勝負しよう」って言ってから、駐車場で殴り合いしたら乱暴ですけど、下品じゃないと思います。
そうではなく、警察呼ぶぞとか、アニキを呼ぶぞとか、延々とどうでもいい自分の正当性をああじゃこうじゃ言うとか、そこに罵倒やら悪口やら決めつけやら言い訳やらなんやかんやと言葉を並び立てるのは、なんだか卑しいというか下品な気がします。
この場合、下品じゃないような態度をするなら、さっさと下品じゃない暴力へ移行したほうが清々しいというものではないか。
――ある人に「日本人は野蛮だ」とディスられた。「そうだよ日本人は野蛮だよ」って笑っていれば良いのだけど。いや、日本人は野蛮じゃないのだと論証しはじめて論破できるならいいけどできないなら、下品というか野暮というか言わざるを得ない(苦笑)。そんなことをふと思って、どうやったら簡単に清々しくなれんのかな?と考えてみた次第です。喧嘩に負けるかもしれないけど「君が泣くまで殴るのをやめない!」(ジョジョ)の方が紳士だってことです。
もし現実で喧嘩に負けたら最悪死ぬしそんな選択するなんてバカだとみんな私に言うけど、下品よりはいいという価値判断を私ができているのなら、それはそれまでですよね、という話です。
私は武田鉄矢/金八先生あまり好きじゃないですが(笑)、暴力を振るう子がいたら昔は暴力で報復したけど今は言葉で言い聞かせます。つまるところ、暴力的行為(本能)を言葉(左脳)で抑え込もうとする。まあ、それで多くの子どもは物分りがよくて理解して暴力を辞めるのですが、今後なんらかの暴力衝動が起きた時にどうするか?というと、またその子どもは言葉(左脳)で抑え込もうとするに決まっています。この機構そのものに問題があるのではないだろうか?
言葉での統制がすべてダメという気はないです(むしろ必要ですが)外で気晴らしに散歩してきな!と助言した方がいいのでは?
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