司馬遼太郎の燃えよ剣を読んでいる。
甲源一刀流の剣客として七里研之助という居合の達人が、土方歳三と2回目に見(まみ)えた時に、猿田彦(さるたひこ)の面をかぶっていた…猿田彦の面って言われてぜんぜんピンとこない…Google画像検索で調べてみると天狗っぽいけど天狗じゃない赤い鼻の高い面だった。顔が赤いというもの違うような。。
何も知らないで見せられると「天狗?」と思ってしまうが、基本的に天狗や猿神とは区別されるべき存在・神様だと思う。
古事記では、ニニギノミコトが天を降りる時にアメノウズメを派遣して「誰か?」と尋ねさせた後にニニギノミコトの道案内(みちひらき)をしたきっかけでアメノウズメと結婚して大出世(?)した国津神であるから土着の神なのか外来の神なのか謎だが、そういう不思議な存在ではある。
ちなみに稲荷神社に祀られているのはウカノミタマという女神らしい。祠のわきに居るお付きのきつねは、守り神で稲荷=きつねではない(日本人の7割の人が稲荷様=きつねだと思っているらしい)。また、稲荷様はさておき、眷属のきつねはアヌビス神だと言う人もいる(参考:稲荷のおきつね様=アヌビス神説は真実に近そうな話)。アヌビスはジャッカルの頭部を持つ。日本人がそれを見た時、ジャッカルが認識できず「きつねかな?」と思ってしまった結果、今のお狐様になったのかもしれない。これが正しいとすれば…話をまとめると「稲荷様はきつねではない」また「稲荷様を守るのはきつねではない」ということになる(汗)。
…わたし達なにに一体手を合わせているんだ?
ちなみに猿田彦命(さるたひこのみこと)は関東に住んでいるとあまり存在をあまり意識しない(と私は思っている)国津神で、彼の故郷は伊勢である。
恵比寿発祥の猿田彦珈琲とか神様の名前を冠するなんてなかなかお畏れ多いことするよな。
これが猿田彦大神から付けられていることをどれくらいの人が認知しているのか気になる。
伊勢周辺が好きで日頃から行っているような人なら常識かもしれないが。
参考:猿田彦神社のある地・三重県に初の店舗「猿田彦珈琲 伊勢国 多気店」同社最大規模の店舗が4/29オープン
伊勢参りに行きたい。三重県をゆっくり散策したい。
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